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古志城から、仙界・三国・戦国の連合軍が散り散りになって撤退していく。英傑たちが総力を結集しても、魔王・遠呂智は倒せなかった。その圧倒的な力は、もはや神にも等しい。
「我を終わらせられるものは、いなかったか」
無表情につぶやくと、遠呂智は踵を返した。古志城正門の前で、妲己と卑弥呼が出迎える。妲己は仙界脱出から苦楽を共にしてきた妖魔。卑弥呼は妲己になつき、一度は死んだ遠呂智を奇跡の力で復活させた少女。この城で正気を保っている、数少ない女たちだった。
「さっすが遠呂智様ぁ! 人間も仙人も敵じゃなかったわね」
「せや! 妲己ちゃんをいじめる悪い奴らは遠呂智様がいてこましてくれたんやっ」
二人は喜色満面で、遠呂智に駆け寄る。人間からすれば恐るべき暴君でも、こうして心から慕う者もいた。
遠呂智は二人をそれぞれ片手で抱き上げた。厚い鎧に覆われた股間部から、長大な蛇が二本、飛び出す。ヤマタノオロチと称される生殖器だが、今や八本どころではない。ほぼ無限に増殖させられる。それらは器用に服の中に侵入し、女陰の表面を撫で上げ、貫く。
「はひっ……これこれ、これこそ遠呂智様よぉ」
「あはっ! むっちゃ気持ちええ! 遠呂智様を嫌うなんて、ワケ分からんわぁ」
喜びのあまり、二人は挿入されただけで軽く達した。長さ、硬さ、太さ。いずれも常人の及ぶところではない。しかも、女体の中で自在にうねる。一度味わったが最後、並の男では満足できなくなるだろう。淫乱の権化たる妲己はもちろん、発育途上の卑弥呼さえも。
「アッ、アッ♪」
「んーっ、んふうっ」
繋がった二人を肩の上に抱えあげたまま、遠呂智は巨大な正門を開く。その奥で展開されていたのは、極楽とも地獄とも言えぬ魔宴だった。
蠢くのは、床と壁を埋め尽くす大小の蛇どもと18人の女たち。みな遠呂智に敗れ、古志城に捕らわれてきていた。蕩けきった顔からは理性が消え失せている。遠呂智に犯されただけでなく、その先端から毒液を体内に注がれ、記憶と人格を消されていた。だから、全裸かほとんど裸に近い半裸でも、平然としている。
肉人形。
肉体だけが健在で、消滅した精神の代わりに偽の人格を与えられた「彼女たち」は、そう呼ぶにふさわしい。
そして、穴という穴に蛇をくわえこんでいた。ある肉人形は仰向けに寝転んで股を開き、ある物は膝立ちになり、またある物は四つん這いで。それらの胎内から愛液と共に湧き出る無双の生命力は、蛇を通じて古志城の床や壁に流れ、さらには地脈を伝って古志城外の遠呂智に吸収される。この力こそが攻撃力や回復力となって、無双の英傑たちを完膚なきまでに撃退したのだ。
「ああ……遠呂智様ぁ……」
「やはり、勝利されたのですね……はおうっ!」
遠呂智の入城に気付くと、肉人形たちは上と下の口から涎を垂らし、いっせいに悦びの声を上げる。遠呂智は全員に聞こえるような、しかし威厳ある重低音で呼びかけた。
「貴様らの力なくして、我の勝利はなかった。皆、我に欠くことのできぬ半身である」
遠呂智は、妲己と卑弥呼を肩から降ろした。二人とも繋がったまま、遠呂智の両脇に立つ。
「稲。尚香。星彩」
「はっ」
「ただいま……」
「参ります……」
名を呼ばれた三人の娘たちが、仲良く連れ立って遠呂智の前にひざまずく。瑞々しく引き締まった肉体はそのままだが、瞳はどんよりと曇り、口元には弛緩しきった笑みを浮かべている。寡黙で無表情だった星彩さえも。乳首は触れられてもいないのに屹立し、女陰からは濃厚な愛汁が滴り落ちていた。凛とした面影はどこにもなく、今や立派な肉人形と化していた。
「ふふ。尚香さんも星彩さんも、人間やめてから綺麗になったわね……」
妲己がほくそ笑む。
尚香と星彩の裸体は、それぞれ紅と碧の宝石のように透きとおり発光していた。美しいだけではなく、身体能力も飛躍的に向上している。妲己が戯れにさらなる力を流し込み、淫魔として覚醒させたのだ。父や兄の見ている前で、擬似男根で二人の肛門を貫いて。犯した際に記憶が戻り、それを激しい抽送で壊していく過程も楽しかった。
稲だけは肛門処女を捧げていない。元の肌の色のままだったが、柔肌の上には禍々しい蛇の紋様が浮かんでいる。遠呂智軍の将になった証だった。戦の際は乳首と股間、足の裏に遠呂智の鱗を張り付けて出陣するが、それがかえって淫猥極まりない。潔癖で知られた彼女を知る者にとっては、悪夢のような姿だった。
「今日も我が将として、見事な戦ぶりだったぞ」
「はい……恐悦至極にございます……」
遠呂智は稲の手を取り、抱き寄せた。立ち上がる時に、形良い乳房がふるんと揺れる。陶然とする稲の唇を、荒々しく奪う。無双の力を得るには、股間に蛇を突っ込むだけで事足りる。だが、最近の遠呂智はそこに至る過程も楽しむようになっていた。心境の変化、その理由は分からない。
「ん……あぁ……素敵です、素敵ですぅ」
挿入を待つまでもなく、乳や尻を撫で回されるだけで、稲の身体に火がともる。もう、足が震えて立っていられない。その間に、ぽたぽたといやらしい水たまりができる。
稲を床に組み伏せ、遠呂智は彼女の長い脚を左右に思い切り割り開いた。見事すぎる原生林は、肉人形になっても変わらない。その奥に息づく秘花へと大蛇は伸び、少々焦らしてから突き入れる。前後左右に激しくうねりながら奥へ奥へと伸びていき、子宮口に達した。そこから先への侵入も、稲は柔軟に受け入れる。
「あはあああっっ!!」
処女を奪われた際には激痛に泣き叫んでいたが、今はもう快感を貪るばかり。ひざまずいたままお預けを食っていた尚香と星彩の股間にも蛇は伸び、姫割れから子宮口までやすやすと貫いた。
「ひっ!」
「ひゃはっ」
二人は片膝立ちをとても続けられない。その場にうつぶせに倒れこみ、へこへこと腰を振る。腰を振りながら、互いに顔を近づけ、舌を絡めあう。三人が秘めていた友情以上の欲望は、肉人形になってからはばかることなく表面化していた。
「尚香も、星彩も綺麗……いいなあ……ンアア!」
「稲だって、頑張ればなれるわよ。私も見てみたいなぁ……れろっ」
「それに、今の稲も綺麗だから。んちゅうっ、じゅるる」
若い娘三人を相手にしながら、遠呂智は少しも疲れを見せない。むしろ三人娘のほうが、胎内を暴れ狂う蛇によってたちまち追い詰められていく。
「嗚呼イグ、イグぅっ!! ね、三人で一緒にイこう?」
「もちろんよ、稲ぁ」
「私たちは……あひぃ、いつまでも一緒……!」
互いの手と手をしっかりと握りしめ、三人は橋のように大きくのけぞる。遠呂智は三人同時に、とどめの一突きを叩き込んだ。
「あっあああ――っ!!」
肉人形の三重唱が、古志城に高らかに響いた。
余韻に打ち震える三人娘を貫いたままにして、遠呂智は立ち上がった。まだまだ宴は長い。
江東の美少女姉妹、大喬と小喬。もとより仲のよかった姉妹は、肉人形になっていっそう姉妹愛が増幅された。互いの股間を、貪欲に舐めまくる。もはや、肉親の情を超えていた。
「お姉ちゃん、気持ちいい?」
「ええ、小喬も気持ち良くさせてあげるわね」
彼女たちは立て続けに肛門処女を奪われ、覚醒していた。二人とも、背中には小さな羽根が生えていた。薄い肉付きも相まって、大喬は天使、小喬は小悪魔を思わせる。
そんな姉妹のもとに、遠呂智はゆっくりと近づいてくる。新たな蛇が二匹、股間からずるりと這い出した。
「あ……遠呂智様ぁ」
「して……くださるのですね」
命令されてもいないのに、姉妹は四つん這いで横に並び、尻を遠呂智に向ける。そして両手で尻肉をつかみ、左右に割り開いた。露呈された二穴はどちらも無毛で、つつましい。だが、あふれる蜜は白い太ももに滴り流れていた。怖いもの知らずな小喬はともかく、大喬に正気があったらまずやれない痴態だろう。待ち切れなさそうに、もじもじと尻まで振っている。
「はう!」
「そこは、ダメぇ」
蛇が二人の翼を舐めると、二喬は弾かれたように敏感に反応した。性感帯でもあるらしい。舐めれば舐めるほど、二人の嬌声は甲高くなり、蜜の分泌はおびただしい。
蛇どもは頃合いとみたか、同時に秘部へと顔をつけた。小さな陰核を一舐めしてから、鼻先をじりじりと押し込んでいく。
「あはっ……お、大きいですぅ……」
「凄いよ、凄いよ遠呂智様ぁ。あたしのなかがいっぱい、いっぱいになっちゃうぅ」
それから、交互に出し入れを繰り返す。ジュプジュプと破廉恥きわまりない音とともに、二人の蜜壺の中で、互いの体液が混ぜ合わされていた。
「ああぁ、お、おふう……! 小喬のオツユ、私の中でぐちゃぐちゃ言ってるわ」
「うっうんっ! お姉ちゃんの汁が、アタシの中でかき回されてるよぉ」
互いの痴態を見つめながら二喬の興奮は頂点に達し、視線もろくに定まってはいない。天使と悪魔の翼が激しく羽ばたき、快楽を訴えている。その羽ばたきが一瞬静止し――
「お……あ……あ……」
舌を思い切り飛び出させたまま、二喬だった肉人形はその場に崩れ落ちた。
二喬を並べて楽しむ――曹操の宿願をあっさり果たした遠呂智は、次なる肉人形へと歩みを運ぶ。
魔王の前に進み出たのは、祝融と立花ァ千代である。誇り高き炎と雷の女神たちも、すっかり夫のことを忘れ、堕落しきっていた。
「遠呂智様……あの、わ、私にも、お情けをくれまいか」
「アタシらの身体に、真っ赤な火がともっちまってるんだよ……」
遠呂智がやってくると、期待に満ちた目を向けながら立ち上がり、遠呂智にすり寄る。たくましい胸板を、優しくさする。並の男なら当然鼻の下を伸ばすところだが、遠呂智は顔色ひとつ変えず、両脇に二人を抱えた。
色白なァ千代の美巨乳と、琥珀色の祝融の美巨乳。四つのたわわな果実が、とりわけ固くしこった乳首が、待ちきれないといった風に押し付けられる。二人とも女性にしては長身で、ほどよく筋肉が付いている。先ほどの二喬は可憐な肢体だったが、今度の二人は肉体美という言葉がよく似合う。ァ千代は首から下に鎖帷子を着込んでいた。下着も着けず、裸体に鎖帷子だけを。歩くたび、敏感なところが擦れて気持ちいい。倒錯の極みとはこのことだろう。しかも二穴のところだけ、いつでも遠呂智を受け入れられるように破れている。祝融はすでに覚醒し、わずかな衣服も焼け落ちていた。乳首と股間を揺らめく炎で隠すだけだった。まさに古代神話の火の神・祝融に戻ったかのように、神々しさすら感じさせる。
二人が鍛え上げた肉体を駆使し、奉仕しようとしていた刹那。
「はぐ!? そんな、いきなりひいぃっ」
「ぎゃひいっ!? ま、前も後ろもかい……!?」
二穴に、同時に蛇が突っ込まれた。
「その儀には及ばぬ。我の準備は万端だ」
遠呂智は、二人の心を読み取っていた。立ったまま、何の前触れもなく下から突き上げる。女神たちは半ば白目を剥き、舌を飛び出させて喘ぐ。同時に、体内に侵入した魔王の男根を、千切れそうになるほど締め上げる。経験も少なく硬さの残るァ千代。夫の巨根でこなれきった祝融。二人の蜜壺と直腸を味比べしながら、遠呂智は四つの美巨乳を荒々しく揉みしだく。
「んふううっ! た、立花をもっと責めて、責め立ててえぇ!!」
「アタシも、アタシも奥までズンズンしとくれよぉ」
唇を求められれば交互に吸い立て、ますます嬌声を高くさせた。ァ千代も祝融も長い脚を遠呂智の両脚に絡め、下腹部をいやらしい動きで擦りつける。矜持も何もあったものではない。
責めれば責めるほど淫らに燃え上がる二人は、並の責めでは止まらない。遠呂智はさらにもう一本ずつ、膣口にあてがった。そしてまた、何の予告もなくぶち込む。
「うはああっ……死ぬ、気持ちよすぎて死んじゃうのぉ」
「消える、命の火が消えちまう……」
もちろん、大事な肉人形を壊したりはしない。慈悲深い魔王は、二匹のうちの一匹を子宮口に押し付け――貫いた。
「!!!」
「…………!」
完全に白目を剥き、泡を吹いて、今度こそ二人の女神は動きを止めた。
これで、広間にいる女たちの半分と繋がった。だが遠呂智は息一つ乱さない。
「貴様らの力を見せよ」
なぜか虚空に呼びかけると、そこからくのいちとねねが、降り立った。以前から忍んでいない格好で有名だったが、今や戦闘中でも見えないのをいいことに全裸で駆け回っている。
さらにくのいちもねねも、一人ではない。それぞれが、三人に分身している。つまり、六人と新たに交わろうというのだ。六人は同時に、うつぶせに寝転んだ。
「にゃはぁん。遠呂智様、凄いでしょ……」
「ガンバってね、お前様ぁ」
そして膝を抱えあげ、秘所を遠呂智に向けて突き出す。指を花弁の左右にあてがい、くぱあとくつろげた。扇状に六輪の秘花がほころぶ様は壮観、そして非現実的としか言いようがない。
遠呂智はそれに応えるべく、新たに六匹の大蛇を出現させた。腕を組んで仁王立ちしたまま、同時に秘花を目指して這い進み……ねじ込む。
「にゃはあんっ! 全部のオマ○コに、遠呂智様のモノが入ってるぅ」
「こんなに奥深くまでっ、わ、悪い子だねっ!! う、嘘! いい子だよぉ! あひ、んひゃああ!」
完全に堕ちた女忍者たちは、他人に三倍する快楽を貪っていた。おしどり夫婦であったねねはもちろん、年の割に経験豊富なくのいちも大蛇の律動にわなないている。分身同士で身体をまさぐり、口づけを交わす。二人とも格好はともかく、想い人には一途な女たちであった。それが今や、忍術も身体も遠呂智に捧げていた。
絶頂に向かう彼女たちに、分身を維持する気力は残っていなかった。一人に戻った彼女たちにとどめを刺すべく、遠呂智はまず、くのいちの腰をつかんで猛然と突き立てる。
「あ……ぐぁ……遠呂智、様ぁ……」
いつもは小悪魔然とした少女が、圧倒的な力には従順に身を委ねる。懸命にしがみつき、小柄な身体の最奥まで遠呂智を迎え入れようと努めている。その脳裏に、幸村は影も形もなくなってしまったのだろうか。
「あ! ああ! らめ、消える、あたし消えちゃうよぉ! んっ、んあああ――ッ!!」
支離滅裂なことを口走りながら、くのいちは足指を突っ張らせた。それが弛緩する頃には、彼女は意識を失っていた。
遠呂智は蛇を体内に残したまま、無言でくのいちから離れる。もう一人が、挿入を待ち焦がれている。
「さあお前様ぁ……あたしの中にいっぱい放って……」
かつて秀吉に見せていた屈託のない笑顔。それを模した空虚な笑みを浮かべ、ねねは両手を広げて遠呂智を迎える。
「この女は、生殖への欲求がことのほか強かった。我が孕ませられるとも思えぬが……」
遠呂智は陽物を、ズンと押し入れた。
「かはっ」
見る見る伸びる蛇は、子袋の中に押し入る。そこで口を開き……中から潮のごとく白濁が溢れ出した。律動することなく、放精のみ行うまさに生殖。だがそれこそ、ねねにはこの上ない悦びだった。
「あはは……遠呂智様の精で、あたしのお腹がいっぱいだね。これならきっと大丈夫だね……あたし、ガンバるよ……」
夢見るようにつぶやきながら、ねねはゆっくりと意識を手放した。
「さて……奴らも我が物となってから、ずいぶん変わったものだ……」
遠呂智は次なる肉人形たちの前に立つ。
魏の甄姫と蜀の月英。夫に惚れ込むあまり、何かにつけて対立していた才女たちも、肉人形になってからは一変していた。共に破廉恥極まりない覚醒姿で戦場に出、助け合っている。
「ふふ……わたくしとあなた、それはもう仲が悪かったんですって……」
「まあ。信じられませんね。これも、遠呂智様を共に主として戴くゆえ」
青と緑。覚醒の儀式で柔らかな宝石と化した美乳を、大蛇に押し付け合って悦んでいる。色は冷たそうだがそんなことはなく、人肌の温もりを保っていた。その股間を他の大蛇が舐め、さすり、突きまくる。
「あは! アッ、アッ♪ わ、分かるでしょう? この素敵な律動っ」
「ええ……んっ、あふうっ! ああ、こんなに速く、強いなんて計算外ですっ」
下半身を襲う心地よい衝撃にうっとりとしながら、甄姫も月英も奉仕の手を休めない。ついには舌まで蛇に絡め、口づけの雨を降らせる。
「んー……ちゅっ。ちゅぱ、ちゅばっ」
「チュッ、チュッ、あむっ、んふううっ」
対立といえば天下一の美女の称号をめぐって、濃姫とお市も激しいものだった。それが今や。
「ん……あなたもうまくなったわね」
「はい……んああ……これからも一緒に、遠呂智様のために……!」
こちらは二人で蛇の頭を一緒に舐め、花弁を擦れ合わせて腰を振る。なぜ胸で挟まないかというと、二人の胸の大きさが合わないからだ。もっとも、今のお市はそんなことを気にもかけていない。胸の大小など関係なく、遠呂智が可愛がってくれるのだから。
「好きよ、これ……私の身体にとてもよく馴染むもの」
蝮の娘たる濃姫はすでに遠呂智に馴染んでいた。大蛇の胴を、心底いとおしそうに撫でる。ただ、本当に正気を失っているのか怪しいところもある。
一方のお市は夫の目の前で犯され、人格を壊された。しかしこちらも信長の妹、肉人形になってからはこの状況に急速に順応している。彼女は特に、シミひとつない裸身に浮かんだ蛇の紋様が痛々しい。
「そうだ。我を主に迎えた貴様たちに、諍いなど無用」
遠呂智の姿を認めると、四人は並んで仰向けに横たわった。胸の大きさも恥毛の茂り方も花弁の色形も様々だが、美しいことに変わりはない。その間も、互いの唇を貪り、胸を揉む。ちなみに甄姫と濃姫も、この世界で会ったそばから大喧嘩していた。変われば変わるものだ。
「さあ遠呂智様、いらしてくださいませ」
甄姫の言葉に反応し、またも新品の大蛇が遠呂智の股間から生まれ出る。股間から伸びた四匹の大蛇たちは、うねりながら肉人形たちの足首に巻き付き、太腿を螺旋状に伝って股間へと滑り込む。大蛇の舌は濡れそぼつ花弁を丹念に舐め上げ、尻穴もくすぐる。
「んっ、んんっ……ふふ、焦らされるのも悪くないわ……」
また、どこか正気を保ったような声で、濃姫がつぶやいた。
「早く、お早くっ」
お市は薄い胸板を興奮でひっきりなしに上下させる。彼女の望みは、すぐに叶えられた。
「はうううっ!!」
蜜にまみれる花園の中央に、蛇が潜り込んだ。待ちかねた挿入を受け、四人が一斉に鳴く。しかも一体感を深めるため、一度引き抜くと別の蜜壷へと突き込む。快感も体液も渾然一体となって、不倶戴天の敵は身も心も竿姉妹に変えられていく。四人同時の壺比べは、全員が数え切れぬほど交姦され、失神するまで粛々と続いた。
四人の仲を深めた魔王は、一つうなずくと彼女たちに背を向けた。視線の先に、踊り狂う舞姫たちが映る。
貂蝉・阿国・三蔵。それぞれの世界を代表する、言わずと知れた舞の名手たち。貂蝉は鞭、阿国は傘、三蔵は袖を振り回すのはいつもと変わらない。だが全裸であることも含め、その舞はことさらに情欲を煽るような振り付けに変わっていた。たとえ見ているのが女だとしても、交わりへの欲望をかき立てられずにはいられない。
激しく躍動する彼女たちの足首に、蛇が絡みついた。そのまま太腿をするすると上り、股間に鼻先を突っ込む。
「んあああっ!!」
それでも舞姫たちは踊りを止めない。より深く招き入れるために屈伸を交えたり、片足を頭より高く上げて結合を眺めたり。理性が消滅した今、驚異的な身体能力は性交にのみ向けられていた。
遠呂智は彼女たちの間に、驚くほど自然に割って入った。まずは貂蝉の身体を抱え上げ、共に舞いながら犯す。
「あっあっあっ!! 遠呂智様、とてもお上手ですっ」
戦うことにしか興味がないと思われていた遠呂智に、こんなことができるとは誰が考えよう。覚醒し、紫水晶のようになった貂蝉の裸体が、内側から妖しく発光する。激しく舞えば舞うほど大蛇は膣内で暴れ、貂蝉を高揚させる。すると裸身の輝きはさらに増すのだった。
さすがに貂蝉も、時間が経つにつれて動きが緩慢になってくる。遠呂智は彼女を抱きつかせ、自分は立ったまま犯す。並外れた筋力の持ち主にしか許されない体位である。
「はひいっ! こんなにたくましい殿方は……初めてです……! あっ、んあっ、あはああんっ!!」
「……そうか」
遠呂智は少しだけ遠くを見ると、また紫水晶の人形を責め立てた。
「あ……う……」
胎内に、全身に、たっぷりと白濁の毒液をかけてから、遠呂智は貂蝉を地面におろした。その背に、早くも出雲の阿国がしなだれかかる。多くの男達を魅了してきた色白の肢体には、他の肉人形より一層多くの蛇が描かれている。遠呂智が彼女の神通力を恐れ、魂を念入りに破壊した証だった。
「あぁん遠呂智様、えろうたくましいわぁ。うち、ずっとここにいてもええ?」
『出雲へ行こか』
そんなお決まりの言葉を言わなくなるほど、阿国は遠呂智の所有物と化していた。彼女の男性遍歴も、ここで終着となるのだろうか。
「よかろう……」
遠呂智は振り向き、阿国の唇を奪う。阿国もすぐに応じ、古志城には二人だけの接吻の時間が流れていた。初めは触れるだけで体力を大幅に消耗していた。それほどまでに出雲の巫女の力は侮れない。
遠呂智は阿国に、手近な柱にしがみつくよう命じた。阿国は素直に従う。乳房を柱に擦りつけ、尻を遠呂智に向けて突き出す。実に浅ましい様だった。
「はよう、はよう来とくれやす……」
懇願する阿国の尻肉を、遠呂智はがっしりとつかんだ。またも新たな大蛇を二匹生やすと、それぞれ前後の穴へとあてがう。
「くひいい――ッ!!」
阿国の脳裏に、火花が散った。何度犯されても、遠呂智の逸物は彼女を鳴かせる。体全体で貪っても、まだ飽きることがない。
「これ、これやわぁ。うちの中が、遠呂智様でいっぱい、いっぱいやぁ」
歓喜の表情をはばかることなく浮かべ、阿国は遠呂智に腰をグリグリと押し付けてよがり狂う。片手で柱に寄りかかり、もう片方の手で自ら乳を揉む。これは、人形になる前の記憶の名残だろうか。
遠呂智は一向に攻めの手を緩めない。体内粘膜が破れるのではないかと思うほど強引に突きまくり、阿国の意識を混濁させていく。
「あぁん、凄い人ぉ!! うち、往ぬ……ぅ……」
ついに自分で自分を支えきれなくなった。ズルズルと崩れ落ちていき、地面に突っ伏す。かろうじて息があるのを確かめると、遠呂智は阿国を柱に寄りかからせた。上下する乳房の揺れ具合が、彼女の満足を物語っているようだった。
「遠呂智様、顔色悪いよ?」
心配そうな声をかけてきたのは、妲己でも卑弥呼でもない。仙界の舞姫、三蔵であった。無論、瞳に光がないから、彼女も正気ではない。慈愛に満ちた人格は、肉人形になる前のものを写し取ったに過ぎない。その、偽りの慈愛も、遠呂智が独占している。
「私を抱いて、元気になって……ね?」
三蔵が遠呂智にそっと抱きついた。それほど大きくはないが、美しい半球型の双乳を押し付ける。シミひとつない肌から、淡い光が立ち上る。そう、蛇の紋様は施されていない。
肉人形になる前から、三蔵は裸でいることに抵抗がなかった。生まれたままの自然体で野を駆け、宙を舞い、川を泳ぐ。封印されている間も、躍動する三蔵の裸体を遠呂智は眺めていた。だから、彼女を以前のままの肉体にしているのだろう。
「何かムカツクのよねー、肉人形のはずなのに」
遠くで妲己が渋い顔をしている。そんなことにはお構いなく、遠呂智は三蔵の癒しを受ける。
「うん、こんなところかな」
肉人形とは思えないほどの爽やかな笑みを、三蔵は見せた。
「我が上で踊るがいい」
珍しく、遠呂智が床に横たわる。股間から大蛇が一匹立ち上がり、鎌首をもたげた。
「ふふ、今日も元気だね。あむっ……」
柔らかな三蔵の唇に、蛇の頭は大人しく飲み込まれた。頬をすぼめ、全力で吸引する。舌をせっせと絡めるのも忘れない。
「んぶ、んっ、んーーッ♪」
全裸の仙女人形は、偽りの慈愛をたっぷりと注ぐ。そして、下の口も使って。
「じゃ、行くよ……はぁ、ううんっ」
童女のような無毛の割れ目に、禍々しい蛇がくわえ込まれていく。三蔵は悩ましげに首を振りながら、とうとう奥まで迎え入れた。
「さあ、私の力をあげる――」
ゆっくりと、上下運動を始める。いまだ清純さを失わない陰唇から、どす黒い大蛇が出入りするさまは悪趣味としかいいようがない。
「あっ、気持ちいいっ。私が喜んでもしかたないのに、ごめんね」
三蔵は目を閉じ、うっとりとしている。白い肌には玉の汗まで浮かんできた。まことによくできた人形だ。
「駄目だよ、出しちゃ。くぅんんんっ!!」
三蔵の裸身が爆発的に輝いた。内なる生命力を遠呂智に分け与える。その輝きが収束する頃には、三蔵は疲れきって遠呂智の上に突っ伏していた。下から抜け出すと、遠呂智は蛇を一匹彼女に添わせる。すぐに、三蔵への後戯を始めた。
「らめ、アーッ♪ あひぃ……アー、ア――ッ……」
肉人形はいつまでも余韻に悶えていた。
「ん、んんっ……ん、なあなあ、遠呂智様ぁ」
盛り上がったのか、いつの間にか素っ裸になった卑弥呼が、遠呂智に声をかけてくる。
「ガラシャちゃんが、一人ぼっちで寂しそうや」
遠呂智はまぐわいの輪から外れた一人の少女へと歩み寄る。海辺で砂遊びするように、今の彼女は何もかも脱ぎ捨てて蛇と戯れていた。薄い胸板、淡い陥没乳首、無毛の一本筋。実年齢はともかく、犯罪という言葉がよく似合う。
「おお! こんなにビクンビクンするのじゃな……」
肉人形になる前の好奇心が残されているのだろう。処女を失ったばかりとは思えないほど積極的に、蛇を弄る。当然、その無邪気さは作られたものだった。彼女の魂は処女膜ごと粉砕されている。首にかけたままのロザリオが物悲しい。
「あぁ、遠呂智様。わらわはもっと、遠呂智様のお役に立ちたいのじゃ」
闇に染まった目でガラシャは遠呂智を見上げ、屈託のない笑顔、のようなものを向ける。
「よかろう。ならばその蕾も、我に捧げるがいい」
ガラシャは首をひねった。教え諭すように、蛇が薄い肉付きの尻へと這っていく。そして、長い舌でくすんだ蕾を一舐め。乱暴に扱っては破れてしまうので、丹念にほぐしていく。
「あ……つ、蕾とは、お、お尻の穴のことなのじゃなっ……あぁん、でも汚いのじゃっ」
妖しい悦楽に、ガラシャは早くも敏感に反応し始めた。小ぶりな尻が、その奥の菊門が所在無げにヒクつく。
皺の中までたっぷりと舐め上げてから、遠呂智はいよいよガラシャの第二処女を奪いにかかる。あてがわれた蛇はやや細めだが、それでもとてつもなく長い。
「ふぎゃああっ! ち、父上――――!!」
凄まじい拡張感と嘔吐感が、ガラシャを襲った。そして深層に残っていた最後の記憶が激痛と共に砕け散る。だが腸壁に傷は付けていない。遠呂智は少女の腸内を存分に行き来してから、毒液をぶちまけた。ガラシャの瞳の闇は、いっそう深くなった。次からは、自ら喜んで尻を差し出すだろう。
「よかったなぁガラシャちゃん。これでうちと同じやで」
「ひぎ……あは……は……」
心底嬉しそうな卑弥呼に声をかけられると、ガラシャは泣き笑いを浮かべていた。
そんな中、女禍だけは肉人形化していないらしい。下半身を古志城の壁に埋め込まれ、苦痛と快楽の狭間でもがいていた。古志城の壁もまた、遠呂智の肉体の一部である。壁の中で何本もの蛇が女禍の膣内と肛門に侵入し、かき回している。
宿敵の一人を、遠呂智は無表情に見つめる。
「遠呂智。あぅ、こんな恥知らずなことが、おごおっ、いつまでも続けられると思うなっ」
この、遠呂智のための空間で、彼に罵声を浴びせられるのは正気の証だった。
「そう願いたいものだ……」
「何!?」
虚無的な答えに、女禍は驚きを隠せない。
「我にすべてを奪われた者たちは、今度こそ我を滅ぼそうとするだろう。一切の容赦なく。それでこそ、だ」
次の瞬間。
「あっ! ぐほっ! ぎゃひいいっ、そんなにたくさん入るなっ、あああっ!!」
銀髪を振り乱し、乳房を揺らし、女禍が悶え苦しむ。凄まじい蹂躙を受け、仙女はがくりと頭を垂れた。
「さて……新たな女が来ているはずだ……貴様らの新たな仲間がな」
妲己と卑弥呼、そして17体の肉人形と繋がったまま、遠呂智は古志城本殿へと入った。
「お早いお帰りでしたな」
平清盛が、二人の女を前に祈祷していた。一人は十代半ばで、若さがにじみ出ている。もう一人はそれより年上で、落ち着いた雰囲気を漂わせている。二人とも地面からわずかに浮かび上がった状態で、横たわっている。そして、術で眠らされていた。胴体に純白の布は巻かれているが、それ以外に何か身につけている様子はない。
「こちらは上杉謙信が姉……綾御前とか申す者」
布をむしり取ると、やはり綾は全裸に剥かれていた。越後の雪のような柔肌が美しい。胸や尻の肉づきは意外と控えめで、恥毛も薄い。
遠呂智は綾を抱き上げ、口づけた。程なく目覚めた綾の視界いっぱいに、魔王の顔が飛び込んでくる。
「!? くっ、なんという禍々しい魔! お離しなさいっ」
もちろん気丈な彼女は抵抗した。だが、唾液の効能で徐々に意識が朦朧としてくる。何より、周囲で微笑む裸の娘たちに衝撃を受けた。知った顔もいる。
「そんな……彼女たちは、もはや……んあぁ! あぅ、はああぁんっ!?」
遠呂智が乳首を吸った。まさに蛇のごとくねちっこい。憎むべき魔王の唇で、綾は敏感に反応してしまう。
さらに綾の股間には。
「綾様……綺麗……」
「う、うろたえ者! お父上や家康殿を忘れたのですか、んあああっ!」
稲が顔を埋めている。綾は知らないのだろう。今の稲に、何を言っても届かないことを。口の周りをベトベトにして、稲は遠呂智を手伝う。
「こ、こんな、愛のない交わりなど……」
稲を退かせ、遠呂智は綾の脚の間に割って入った。股間では、大蛇が鎌首をもたげる。なおももがく綾を、冷徹に見つめる。
そして、魔が聖を支配した。
「い……や……いやあああっ!!」
自分の状況に、綾は絶望の叫びを上げた。もちろん生娘ではないが、こなれ、襞も多い素晴らしい器であった。その中を、遠呂智は無慈悲に蹂躙する。
襲い来るのは苦痛ではなくこの上ない快楽。それを受け入れている自分が、綾には信じられなかった。
「あぁ……いっそ誰か殺して……あは、ああぁんっ♪」
蕩けたような笑みを浮かべて涙を流し、綾は腰を振ってしまう。上杉の女神と魔王の交わりを、謙信や兼続が見たらなんと思うだろうか。
やがて、毒液が子宮内にぶちまけられる頃には、綾御前という人格はこの世から消えていた。
そして、もう一人。北条軍の甲斐姫が布をむしり取られて、全裸にされ、起こされる。
「無垢なるもののすべてを奪い、壊し、我が物とする。やはり、生娘を肉人形にするのは面白い」
眠っている間に、清盛によって股を広げられ、処女性を確認されていた。はち切れんばかりの美巨乳が瑞々しい。これをサラシで圧迫し、さらに胴鎧で抑えつけるのは大変だろう。だが、もうその必要もなくなる。
「嫌……嫌よこんなの……」
日頃の勝気な姿はどこへやら、恐怖に震えているばかり。古志城外で遠呂智自ら相手をし、武器は破壊され、服は剥ぎ取られたのだから当然だろう。しかも目の前には、余韻に痙攣する綾御前の姿があった。さらによく見れば、くのいちや稲姫まで、とんでもないことになっている。
遠呂智はそんな甲斐姫の肩をかき抱く。その赤と緑の瞳を見た瞬間、
「あ……これって……運命……?」
甲斐姫は遠呂智に魅了されてしまった。腕を魔王の首に回し、早くも唇を許してしまう。遊んでいるように見えて生娘だから、接吻も拙い。
「あ……あぁん……あっ、あっ、あっ……」
美巨乳を手のひらに収められ、左右交互に揉みしだかれる。甲斐姫は、その刺激に力なく首を振った。
「お久しぶりー♪ お手入れは、もっとちゃんとしたほうがいいよ?」
甲斐姫の手入れ不足な股間に挨拶しているのは、くのいちだった。生娘の乳酪臭を堪能しながら、指と舌で下ごしらえをしていく。
「はぁん……気持ちいいよぉ」
くのいちが退くと、いよいよ、人格破壊の儀式が始まる。未知の快楽の海に漂う甲斐姫に、遠呂智が覆いかぶさる。大蛇が姫割れの前で唸っているのに、彼女はもう恐れすら抱いていない。
遠呂智が、人間を真似して腰を進めた。膜の抵抗を数度の突きで、破る。その激痛が、甲斐姫に正気を取り戻させた。
「くわああ!? わ、私、こんなことで負けないっ……負けるもんかっ! ちょっとアンタ、抜きなさいよっ」
「ほう。楽しもう」
せめてもの抵抗と、気丈な甲斐姫は遠呂智を押しのけようとした。しかし、もはやどうにかなるものではない。破瓜の苦痛と、それに続くぼんやりした未知の感覚が、甲斐姫の精神を確実に溶解させていく。
「ひぐっ……アタシは、負けられない……んああ! な、何……? この感じ……」
「それが貴様の、あるべき姿ということだ」
さらにもう一本の大蛇で、肛門まで貫く。
「!!!」
気丈な甲斐姫も心が壊れたらしい。瞳はどんよりと曇って、何も映ってはいない。陥落したはねっかえり娘に、歓迎の意味を込めてたっぷり毒液を注ぐ。
「えへ……あ……は……」
程なくして、甲斐姫の精神もどこか遠くへ旅立った。
こうして魔王・遠呂智は新たな肉人形二人を従え本殿を出た。大広間の中央に立ち、その周囲に二十二名の女たちを侍らせる。女禍も妲己によって、無理やり輪に加えられていた。
「今一度、貴様らの力、我に集めてもらおう」
二十二匹の蛇どもは一斉に女陰へと這っていき、同時に貫いた。その瞬間、広間に嬌声のさざ波が響く。
「あぁ! 我が君、これからもおそばに置いてくださいませ」
甄姫は乳房をたぷんたぷんと揺らして、身悶える。戦場では鞭で敵兵を叩きのめしていくことだろう。
「あぁあぁんっ!! 私の弓、遠呂智様に捧げるわっ」
孫尚香は快感のあまり、弓なりにのけぞった。その武芸を、父や兄にも平然と向けていくに違いない。
「ひっ! やあっ! お、おそばにいられるよう、がんばりますっ」
大喬はいまだ、快楽の波に翻弄されている。だが武器を新調し、真価が問われるのはこれからだ。
「ほら、ほらっ! あたし、遠呂智様を気持ちよくさせるために頑張っちゃうもんね!」
小喬は膝立ちになって、自ら腰を上下させる。物怖じしない性格付けがされているから、驚くほど淫らに変わるかもしれない。
「私の発明で、これからも遠呂智様に勝利と、あっああっ、か、快感をっ!」
月英はよく手入れされた女陰を、犬のような格好で掘削されていた。彼女の才知は、人形になってなお冴える。
「遠呂智様とこの世界が、私の守るべきすべて……ふううっ」
星彩は頬を紅潮させ、蛇の胴体を慈しむように撫でる。冷静沈着に見えて性に貪欲な姿こそ、彼女の本性なのかもしれない。
「遠呂智様のため、身命を賭して舞います……はうう! ひああ!」
紫水晶と化した貂蝉の裸体が、感じるたびに輝く。その美しさは、これからも多くの男たちを惑わしていくだろう。
「ああ熱いよ! アタシの身体の芯に火をつけてくれるのは、遠呂智様だけだよぉ、はひっ!」
立ち上がり、一息に腰を落とす。そのたびに、琥珀色の乳房が汗をまき散らしながら上下に激しく揺れる。祝融の情熱は、戦場でも敵陣を焼き焦がしていくだろう。
「遠呂智様の望む世界のため、ささやかながらお力に……んっ、あっ、気持ちいいっ」
正常位での控え目な反応が、いかにもお市らしい。だが彼女も魔王の妹、残虐性と淫乱さが表に出る日も遠くないだろう。
「あぁん、いんでまう、遠呂智様に殺されるなら本望どすっ」
四つん這いで物騒なことを口走る阿国だが、まんざらでもないようだ。彼女の舞は、遠呂智軍を活気づけていく。
「にゃはぁん! これもお仕事、お仕事♪」
この年で、くのいちはあらゆる任務を完璧にこなす。もちろん、床の上での難しい体位さえも。
「あなたは滅ぼしたいの? 滅びたいの? ふふ、どちらも私が叶えてあげる。でも、今は、ああ、この快楽をっ」
濃姫は相変わらずの調子で、自ら腰を振る。彼女は本当に、自我を失っているのだろうか?
「はう! 遠呂智様っ! たてつく不埒者は、稲が成敗いたしますっ! そのご褒美は、こうしてくださるだけでぇ」
大和撫子の真髄のような稲姫は、交わるごとに変態性を増していく。今もまた、産毛の生えた尻穴で快感を得ていた。
「わ、私は、常に完全なものを求めていた。それが、お、遠呂智様だっ! はひいいっ」
変態ぶりでは全裸に鎖帷子のァ千代も負けていない。唯一露出した股間部に、蛇を迎え入れて悦ぶ。立花の家名さえ、捨てていた。
「ねえお前様ぁ。この戦が終わったら、子供をいっぱい作ろうね……ああ凄く濃いよぉお前様ぁ」
ねねはまた、身じろぎせずに毒液射精を受け入れていた。それが実を結ぶ日は来るのだろうか。
「うぐ! お、お尻はまだ苦しいけど、何事も経験なのじゃっ」
第二処女を失ったばかりのガラシャだが、早くも復習にいそしんでいる。術の力といい、先が楽しみな娘である。
「アタシ、新参だけど負けませんからっ! ほら遠呂智様、見ていてください……!」
自ら積極的に、甲斐姫は蛇をねじ込んでいく。肉人形として先輩のくのいちや稲姫とともに、若い生命力で遠呂智を支えるだろう。
「遠呂智様……これからも愛をもって、あなたさまにお仕えします……」
蛇の胴を素足で踏みつけながら、その頭に口づける。綾御前の不思議な二面性は、遠呂智を楽しませてくれるだろう。
「貴様っ……私は決して屈しはしないっ……あおお! んふああ!!」
いまだ正気を保つ女禍は、しかし体が反応して止まらない。やがて心が折れるのも時間の問題か。
「うふふ。これからもあなたに元気を分けてあげるね……」
三蔵は全身を使って、大蛇を優しく抱きしめる。偽の人格とはいえ、その慈愛に満ちた姿は遠呂智に何を思わせるのだろうか。
「あぁ! なぁ妲己ちゃん、今幸せやろ? うち、とても幸せや」
正気を保つ卑弥呼だが、妲己への盲目的な友情はそれでいいのだろうか。ともあれ、彼女は自分の意志で古志城にとどまり続ける。
「卑弥呼がいて、遠呂智様がいる。そして誰もが、衝動の赴くままに生きている。こんな素敵な世界、誰にも破らせないわっ! ああ果てる、こんなに大勢で一緒にイクウウッ」
「ヌオオオッ!!」
妲己の嬌声を合図に、遠呂智へと膨大な生気が注がれていく。それをすべて受け止め、遠呂智はまたこの世界の神へと近づくのだ。
妖魔武将・蛟が転がり込んできたのは、その直後だった。
「お、遠呂智様。あっちの方から、み、見たこともない軍勢が!」
やがて、相手の素性が判明する。それは秦の時代からやってきた始皇帝軍だった。永遠の命を求める始皇帝と、永劫不死の呪いをかけられた遠呂智。両者の死闘が始まろうとしている。
そして肉人形と化した女たちの夫や恋人や父親たちも、このまま引き下がりはしないだろう。世界は、さらなる混沌へと向かっていた。
完?
Written by◆17P/B1Dqzo