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おことわり
この物語は「無双OROCHI Z」を題材にした二次創作です。作中の三蔵法師は、実在の僧・玄奘とは一切関係ありません。
自分は恐ろしい師匠を持ったものだ。孫悟空は、そのことを改めて思い知らされた。
「何てこった……清盛のおっさんが、お師匠様に、あんなにもあっけなく……」
仙界から彼を追ってきた師匠――三蔵法師は、成り行きで魏軍に参加していた。そして長い旅路の果て。決して好戦的な人物ではないのに、ついには平清盛を成仏させてしまった。当然、清盛に協力していた悟空も叩きのめされている。
当の三蔵は無邪気な笑みを浮かべ、悟空に手を差し伸べた。整った顔立ちの中にも、少女のようなあどけなさを残している。この世界では三蔵法師はうら若き女性であり、身に着けているのも中東の舞姫のごとき魅惑的な薄衣であった。
「さあ悟空。一緒に帰ろう」
もはや、断れる状況ではなかった。舞っているだけなのに、その戦闘力は尋常ではない。やがて雲の切れ目から一条の光が差してきた。二人仲良く? 天へと昇る。その様子を、孫市は未練がましく見上げていた。
「まったく、羨ましい猿だよなあ。あんな女神様に、追いかけてもらってたなんてさ。俺が代わりに、天に昇りたいくらいだぜ」
隣で張コウが首をかしげた。
「そうでしょうか。純粋すぎる愛は、時として相手の重荷になるものです。ああ、愛とは罪! そして罪は、美しい!!」
「そんな重荷なら、俺は喜んで背負うね」
孫市は今ほど、空を飛べたらと思ったことはなかった。
蓮の花が咲き乱れる五行山に、三蔵と悟空は舞い戻っていた。
「ん――っ♪ ちゅっ、ちゅっ」
悟空の顔には、すでに無数の接吻の痕がついている。彼を待っていたのは厳しい罰ではなく、師匠との甘い触れ合いだった。
こんな美人に接吻の嵐を受け、さぞ鼻の下を伸ばしているかと思いきや、悟空は実に微妙な表情をしている。師匠の愛情表現は無邪気なまでに熱烈で、女好きな悟空もかえってむずがゆい。
「ん……ちゅ……」
やがて瑞々しい唇は、悟空の唇に直接重なった。師匠の体温が、重なり合った唇からじんわりと伝わってくる。彼女の舌が悟空の唇を舐め、潜り込んできた。
「んは、れろっ……」
それに応じているだけで、悟空の下半身は早くも盛り上がりを見せる。
「おっ、おふうっ」
悟空の服の下から男根を引っ張り出す。袖の中に隠されていた、白くしなやかなその手で、シュッシュと軽やかに勃起をしごく。
「えへへ、悟空はこのあたりが弱いんだよね」
三蔵の責めは的確で、股間の如意棒がグングンと頭をもたげてきた。明らかに慣れている。だがそれは、彼女が穢れていることを意味しない。分け隔てなく無償の愛を注ぐ三蔵にとっては、当たり前のことだった。愛の女神とは、そのようなものなのかもしれない。
「妲己とは、何もしなかった?」
上目遣いで、三蔵は悟空をじっと見つめる。
「してませんしてません! 天地神明にかけて!」
悟空は全力で、首を左右に振った。同じく遠呂智復活をもくろんでいながら、妲己と清盛は最後までそりが合わなかった。当然清盛派というべき悟空と妲己も。
「良かった。あの人は、私から見ても色っぽいし……妲己と交わっていたら、一晩中かけて浄化するつもりだったのよ。ここを輪っかで締め付けて」
「いいっ!?」
またこの師匠だから、一晩中でも喜んで交わろうとするだろう。危ないところだった。
「でも下界で悪い気が溜まっているみたいね、この高ぶりようは……よし、やっぱり浄化してあげないと。……あむっ」
「おひょおおっ!」
とてもそんなことをするようには見えない唇で、三蔵は悟空の肉棒を可愛く咥え込む。頬をすぼめ、熱い吐息を吹きかけながら顔を上下に。口内では、小さな舌が巧みに竿先を這いまわっていた。
「くぅ、すげえっ……やっぱり、お師匠様にはかなわねえよ……」
弟子の足もとにひざまずいての口唇愛撫。凡人には分からないが、これも尊い修行なのだろう。
口唇愛撫はますますエスカレートし、舌を裏筋へと貪欲に絡ませる。
「はぁ、はぁ。悟空のこれ、いつも大きいから……じゅる、骨が折れるわね。さっきより、ちゅば、もっと太くなってる……」
のどかな五行山に場違いなほどいやらしい音を響かせつつ、三蔵は潤んだ瞳で悟空の肉棒を凝視する。その絡みつくような視線は、悟空の忍耐を容易に超えた。
「あおっ! お、お師匠様、出ちまうっ」
腰を前後にカクカク振ると、それからもう止める術もなかった。袋に溜めこんでいた白濁液が、尿道を一直線に駆け上がる。そして、三蔵の口内で盛大に爆ぜた。
「んんんんっ!」
悟空の声は聞こえていたはずだが、三蔵は肉棒を咥えて離さない。あとからあとから搾り出される白濁を、一滴もこぼすことなく飲み干していく。
「んぐ、んぐっ、ぷふっ……はあぁ、いっぱい、出たね……」
そう言って彼女は、少しだけ頬を紅潮させて微笑んだ。
「悟空のを舐めてたら、身体が火照ってきちゃった」
三蔵は踊り子のような服に自ら手をかけていく。胸だけを覆う上衣をたくし上げ、ゆったりとした下半身の衣装をずり下ろす。その下に、下着は着けていない。染みひとつない裸体があらわになった。乳房は大きすぎず小さすぎず、滑らかな形良い曲線を描いている。頂点の色づきの淡さがまた上品に映る。腰はきゅっとくびれ、尻も小さめで引き締まっている。そして股間には、何の翳りもなかった。花弁もはみ出していない。まるで赤ん坊のような、無毛の一本筋になっている。
「今度は悟空の番よ。私も、気持ちよくさせなさい」
「へ、へい」
和をもって貴しとす――強姦などというものは畜生にも劣る行為だと、三蔵は信じていた。悟空が無謀にも彼女を押し倒そうとしたことがあったが、それはもうひどい目に遭わせている。
(股間にあの輪っかなんて、死ぬかと思ったぜ……)
三蔵は服の上に横たわると、まず程よい大きさの乳房を弟子に舐めさせる。別に香水などを振りかけているわけではないのに、三蔵の肌からはうっとりするような芳香が立ち上る。
「あっ、あんんっ……そうそこ、もっと溶けちゃうくらいに舐めてえっ」
言われるまでもない。左から右、また左へと、悟空の頭がせわしなく往復する。舌触りも極上で、たちまち三蔵の双乳は唾でベトベトになってしまった。
悟空は徐々に、身体を下へとずらしていく。いつも剥き出しの臍のくぼみにも、ほじくるように舌を這わせた。無毛の秘部には、すでに露がにじみ始めていた。悟空への口唇愛撫で、彼女も興奮していたのだろう。悟空はためらうことなく口づけた。わずかに赤みがかった姫割れは、本当に熟した果実のように見えてくる。だがぷっくりと膨らんだ肉珠は、それが女の局部であることを如実に示している。そこを舌先で嬲ると、三蔵は首を激しく振り、悶え狂うのだ。
「アッ、アッ、ア――ンッ♪ ご、悟空の舌が、そこは弱いのっ、はうううんっ」
舐めるほどに粘りと塩味を増す愛液が、会陰から尻穴へと伝い落ちていった。
悟空の舌と顎がさすがに疲れてくる頃を見計らい、三蔵は両手でそっと悟空の頭を押しとどめた。もう、結合の準備は整った。
「来て、悟空」
腕と脚をいっぱいに広げ、三蔵は悟空を招く。悟空は緊張しきった面持ちで、師匠に覆いかぶさる。如意棒を姫割れにあてがい――ぐっと腰を進めた。
「うっはああっ! 師匠、なんつーか、凄いっすよ!」
三蔵の膣内はこれ以上ないほど柔らかく温かかった。まさに歓待するように、濡れそぼつ襞が絡みつき、しゃぶりあげる。悟空は帰るべき場所に戻ってきたことを、体で知った。
(ああ、分かる。こんなにお師匠様は、俺のことを待っていてくれたのか。俺はなんつー不出来な弟子なんだ)
嬉しさで、腰の躍動も思わず早くなる。
「アア――ッ! 悟空のも、前よりも立派になってるよぉっ」
「そ、そうっすか?」
「う、うん、硬くて大きいのが、私の中でズンズンッ突き上げてるっ! もっと、もっと突いてえぇっ」
そう褒められると、悟空も俄然やる気になってくる猿のように、ではなく猿そのものと化して。三蔵も両脚で悟空の腰をしっかりと挟み込み、さらに深く繋がった。
だが至高の交わりも、いずれは終わりの時が来る。三蔵は目を潤ませ、口の端からは涎が垂れている。悟空もどうにか、師匠の手前の面子でもたせているが、限界は近い。
「し、師匠っ……俺、そろそろ、ヤバいんすけど……」
三蔵は完全に蕩けきった顔で、コクコクとうなずいた。
「はひっ、だ、出して、思いっきり! 悟空を、私の一番奥底で感じさせてっ」
中出し……しかし仙界の住人ともなれば、そのあたりも思いのままなのだろう。
「おほう、師匠――!」
「悟空っ――」
熱い潮が、胎内にどっとあふれ出す。それが引き金となり、三蔵は意識が仙界よりさらに上へと飛んでいった。激しい射精がようやく終わる頃には、三蔵は悟空にしがみついたまま、気を失っていた。
満ち足りた表情を浮かべ、服も着ず、三蔵は庭園にうつぶせで寝そべっている。周囲には彼女を飾るように、蓮の花が咲き乱れていた。
「また、困っている人たちを助ける旅に出ようと思うの。悟空、一緒についてきて……きゃっ」
後ろから、悟空に抱きつかれた。
「お師匠様を、放っておけませんて」
それはそうだろう。かくも無防備では、騙されてどんな目に遭うか分かったものではない。それを思うだけで、悟空の胸は張り裂けそうになる。
「……うん。ありがとう」
「ついて行きますよ、世界の果てだろうと」
そしてまた、師弟の珍道中は始まる。
完
Written by◆17P/B1Dqzo