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遠呂智×三蔵法師

 三蔵法師は平清盛を討ち、孫悟空を仙界へと送り返した。彼女の目的は達せられたはずだった。
 しかし彼女は知ってしまった。遠呂智が三國と戦国の女たちを捕らえ、その力を強奪していることを。遠呂智を止めるため、三蔵は仙界に戻らず、単身古志城へ潜入した。たとえ魔王でも、話せば分かると信じて。

「きゃあああっ!」
 遠呂智の禍々しい波動に、三蔵は木の葉のように吹き飛ばされた。極薄の装束が引きちぎられ、大広間の石畳に叩きつけられる。
「こ、こんなに強いなんて……でも、あなたを放っておけば悲しむ人たちがたくさんいるの……」
 意志の力だけで立ち上がろうとする。三蔵には珍しく、瞳には闘志が溢れている。それもそのはず。
「あぁんんっ! お、遠呂智様素敵ですうぅっ」
「凄い……奥の奥まで届いてる……正直、長くて太い……んはおああっ!!」
 前から下から後ろから。十九人の女たちが、秘所を遠呂智に――股間から這い出た大蛇どもに貫かれて鳴いていた。皆一糸も纏わず、目はうつろ、全身に蛇のような禍々しい紋様が浮かんでいる。その中にはあの女禍もいた。
「じょ、上出来だっ! アッ、中から! そんなに擦られたら中から溶けてしまうっ」
 誇り高い仙女が、蕩けきった顔で腰を振っている。そんな狂ったまぐわいを見せつけられて、逃げ帰るわけにはいかない。
「あん、はあっ……素晴らしいでしょ、遠呂智様の力……はふう! もっとそこ擦ってえぇぇ」
「最初は痛かったけど……きゃふうっ、めっちゃ気持ちええねん……」
 さらに、妲己と卑弥呼も貫かれている。もっとも、二人だけは自分の意思で交わっていた。彼女たちの与える生命力が、遠呂智を真・遠呂智へと覚醒させたのだ。彼自ら一対一の勝負に応じたのも、自信の表れだった。表情一つ変えず、女たちを犯したまま、遠呂智は三蔵を圧倒した。
「人間たちがここに来るまでに、まだ時間がある。貴様の力も、我に捧げてもらおう」
 十九匹の蛇たちが、一斉に女たちの一番奥をえぐった。
オオオオオ――ッ!!
沸き起こる黒い悦びが、極大の衝撃波となって広間を揺るがす。遠呂智と、繋がった娘たちはかすり傷一つ負わず……三蔵だけが激しく脳を揺さぶられる。
「ぐ……あ……!」
 立ち上がることさえかなわず、彼女の意識は瞬く間に混濁していった。

「ん……!? こ、これは……やだっ」
 再び意識を取り戻したとき、三蔵はひどく赤面した。石畳の上に柔らかな布が敷かれ、その上に仰向けに横たえられている。それはいい。問題は、自分の格好だった。
 着けていない。何も。
 衣装はもちろん、冠や首飾り、靴まで剥ぎ取られている。形良く盛り上がった彼女自身の乳房が、ツンと天を向いていた。股間も涼しい。仙女にふさわしい無毛の恥丘に、古志城の風が淫靡に吹きつけられる。
 慌てて隠そうとするが、身体にまったく力が入らない。仙界にいるのならともかく、今は――
「目覚めたか、仙界の娘よ」
 重く低い声が、頭上から響いた。遠呂智が相も変わらず無表情に、美しき女体を見下ろしている。獲物を狙う蛇そのものの目だった。
「その身からにじみ出る魂の力……五行山で見ていた時と少しも変わらぬ。我がものとなってもらおう、さらなる強者と戦うためにな」
「わ、私はどうなってもいいからっ! 他の子たちを解放してあげて」
「無駄だ。あの娘たちの魂は、この世から消えてなくなった。我が忠実なる肉人形として、仕え続けるのみ……」
 先ほどまでよがり狂っていた娘たちは、各々の得物を手に遠呂智の背後に控えている。完全な裸体のまま。どう見ても、正常な精神状態とは思えなかった。胎内に遠呂智の毒液を注がれると、快楽の中で人格が溶け去るのだ。
「いや……悟空、助けて……」
 さすがの三蔵も、歯の根がガチガチと鳴る。
「まずは、貴様の価値を調べるとしよう」
 仁王立ちする遠呂智の股間部から、無数の大蛇どもが溢れ出た。床の上から三蔵の肌へと這い進む。伸びやかな手足と引き締まった胴に、漆黒の鱗が絡みついた。
「ひっ……ア!? イヤッ! やめなさい、こんな無理やりは駄目っ、感じないからっ」
 そして蛇どもは、破廉恥な触診を始める。蕾のように愛らしい乳頭を、先の割れた真っ赤な舌が嬲る。爬虫類とは思えない淫靡な舐め方をされ、思いとは裏腹に乳頭が屹立を始めてしまった。それを見届けたかのように、蛇は瑞々しい美乳全体を舐め下ろしていく。三蔵が身をよじるとフルフル震えるのがまたいやらしい。
 次なる一匹は、縦長のへそへと舌を潜らせる。ゴミひとつついていない、無防備なくぼみ。三蔵ほどの美貌の持ち主となると、へそさえも官能的な部分と化す。
「ンンッ……そんな、ところ……?」
 意外なまでにくすぐったくて、心地よくて、三蔵は頬を染めつつも喘ぎを漏らしてしまう。
 そしてさらに二匹が、三蔵の女の核心に迫る。むっちりとした太腿の狭間から、器用に頭を滑り込ませた。一匹は童女のような縦筋の、さらに一番の急所たる肉豆へ。残る一匹は……ある意味もっとも恥ずかしい窄まりへ。唾液に濡れる舌先が、同時に標的をとらえた。
「はううっ! あっ、んあ! どっちも駄目、きたな……アッアッアッー!」
 激しく体を動かしたばかりだということを、三蔵は気にしていた。その心配はない。気を失っている間に、肉人形たちに大股を開かされ、丹念に拭い清められていたのだから。
 驚くほど的確に、蛇どもは三蔵の悦びのツボをついていく。かたくなに拒んでいた仙女はまず身体からほぐされ、やがて精神的な抵抗も弱まってきた。口の端から垂れる涎が、雄弁に物語っている。
「はぁ……はぁ……あひぃ……嘘、すごく上手うぅ……あ! そんな……舌入れちゃ」
 布に大きな皺を作りながら、三蔵は裸身をくねらせて悶える。
「で、でも! あなたを受け入れるわけ……には……くううんっ」
 勝ち目のない、快楽との戦いを必死に続けながら。

 それからどれほど、彼女は持ちこたえただろう。
「……ぁ……! や……」
 目をかっと見開き、三蔵は不意に全身をヒクつかせた。軽く達したのだ。爬虫類の舌で。仙女としてあまりに恥ずべき絶頂であった。
(蛇……私……蛇で……)
 心が折れたのを察したのだろう。遠呂智が一斉に蛇を股間に戻した。最も雄々しい一匹を除いて。いよいよ、魔王が聖女を支配する時がきた。
 三蔵の華奢な身体を押し潰さぬよう、覆いかぶさる。蛇はひとりでに動き、姫割れに鼻先を押し付けた。
「あ、ああ……」
 三蔵は止めるよう目で訴えた。が、それで止まる遠呂智であろうか。
 ズルリと、蛇の頭が潜り込む。
「はひいいいっ!」
 自分と相容れない、冷たい闇の肉塊が挿入されてくる。痛くはないが、あまりの違和感に三蔵はうめいた。こんな陽物は、今までなかった。
(冷たい……彼の孤独が、伝わってくる……)
 犯されてなお、三蔵は相手の心を慮っていた。思わず、遠呂智の背中に手を回し、美乳を押し付ける。柔らかにして狭隘な肉襞を蠢かせ、少しでも魔王の心に寄り添おうとする。お人よしと言ってしまえばそれまでだが。
 一方の遠呂智は、三蔵の無双の生命力だけに関心があった。肉体の具合など、どうでもいいことだった。蛇を伸ばし、くねらせ、前後に激しく往復させる。その口元が、いつしか歪んでいた。
「大したものだ。貫けば貫くほど、力が満ちてくる……ふん!」
「んはああ! こ、壊れる……こんなの凄すぎて、おかしく……ああ、ああーっ」
 三蔵はもはや、遠呂智にされるがままになっていた。蛇とのまぐわいはあまりに強烈で、予想もつかない動きに腰も同調してしまう。ジュッポジュッポと凄まじい水音が立ち、滴る愛蜜は下に敷かれた布をベトベトに汚していた。

(ああ悟空……こんな弱い師匠を許して。でも、遠呂智に魂までは……)
「!!」
 蛇の頭が、三蔵の子宮口を貫いた。目をかっと見開き、全身をでたらめにばたつかせる。苦痛はない。圧倒的な存在感に、三蔵は文字通り体の奥深くまで満たされていた。
 これ以上ないほど深く貫いた遠呂智は、いよいよとどめに入る。滑らかな尻肉を鷲づかみにし、立ちあがる。魔王にふさわしい体勢であった。
「堕ちるがいい」
 遠呂智の生殖器から、おびただしい粘液が注ぎ込まれた。精液ではない。娘たちの精神を溶解させた『闇の因子』というべきものだった。
「い、いや、注がないで、注がないでぇ!!」
 膣内にそれが噴き出した瞬間、三蔵の顔色が変わった。だが時すでに遅し。闇の因子は彼女を文字通り胎内から黒く染め上げていく。
「私が、私でなくな……る……あは……は……」
 白い柔肌に蛇のような紋様が浮かび、瞳がどす黒く曇り、まるで蛇のように自らの唇を舐めた。仙女は闇に堕ちたのだ。魔王による支配を象徴するように、逆流したものが股間から地面に垂れ落ちた。
「あ……ん……悟空……気持ちいいよ遠呂智様ぁ……」
 空虚な笑顔を浮かべる三蔵と繋がったまま、ゆるゆると生命力を吸収しながら、遠呂智は思う。
(まだ、弟子の記憶が完全には消えぬか……貴様はもはや仙界の人気者などではない。主は我だというのに……)
 魔王の胸中に、言いようのない苛立ちがこみ上げた。

 その苛立ちは、さらに強力な精神支配へと駆り立てる。
「あはは……さあ、遠呂智様……私のここも支配して……」
 三蔵『だった』肉人形は命じられてもいないのに、尻肉を左右に大きく開いて遠呂智に向けていた。瞳の闇が、さらに深くなっている。
(私は、いったい何をしているんだろう……悟空は心配してるかな……って誰だっけ……)
 まだ誰にも染められていない菊座に、遠呂智の蛇があてがわれる。
 そして、貫通。
「ふぎゃあああっ! ご、く、う……」
 激痛は、今までの大切な記憶をつかの間蘇らせ、すぐに破壊し尽くした。遠呂智に順応していた肉体は、すぐに肛姦を快感として受け入れる。
 再び、もう一本は膣内へ。人知を超えた二穴挿入と律動を存分に味わい、『三蔵』は乳房を激しく揺らして悦ぶ。
「あんっ、はあっ、素敵っ! イグ、またイグウウゥッ!」
 たっぷりと注ぎこまれると同時に、露骨きわまる嬌声が肉人形の口から発せられた。城の外にも響かんばかりに。

「清盛の恩義はどうしたのじゃ?」
「意地悪言わないでくれよ。俺だって悩んださ。おっさんに義理立てして、謹慎しとこうかって。でも、やっぱりお師匠様が心配なんだよ」
「それでええ。して後悔することより、しなくて後悔することの方がずっと多いんじゃからな」
 遠呂智を討ち、愛する女たちを取り戻すため。三國・戦国・仙界の連合軍が古志城に迫る。その中に、仙界に戻されたはずの悟空がいた。秀吉の部隊に置いたのが誰なのか、気になるところではある。
 と、そのとき、秀吉は上空に尋常ならざるものを見た。
「……む、何じゃ! 誰かが古志城から飛んでくるぞ」
 その飛び方で、悟空はすぐに相手を見破っていた。あやうく、如意棒を落としそうになる。
「お、お師匠様……」
 そして、悟空たちの前に舞い降りる。誰もが言葉を失った。彼女の外面はあまりに妖艶で、その内面はあまりに空虚だから。三蔵は全裸で、伸縮自在の袖のみを着けていた。白磁のごとき素肌には禍々しい蛇の入れ墨が浮かび、その袖も漆黒に変色している。
「うふふ……あはははは、みんな、遠呂智様と仲良くしましょ?」
 けたたましく笑いながら、三蔵だった肉人形が、弟子に向かって伸縮自在の袖を構える。古志城決戦の、壮絶な幕開きだった。


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三蔵法師×孫悟空

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Written by◆17P/B1Dqzo