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董卓×三蔵法師

 遠呂智の世界に降り立った、仙界の舞姫・三蔵法師。彼女は魏軍に身を寄せながら、脱走した孫悟空を探していた。そんなある日、悟空が姉川に現れたとの知らせを受け、三蔵は急行する。だが彼女は知らなかった。自分もまた、とんでもない相手に狙われていたことを。

「おほーう、麗しの美女よ。そんなにわしに会いたかったかぁ」
 今、彼女の目の前に肥満しきった中年男が立ちはだかっている。天水の地で出会った董卓である。普段から脂肪と欲望の塊みたいな男だが、その全身にはただならぬ邪気がみなぎっていた。
「こ、これはいったい」
 邪気を敏感に察知し、さすがの三蔵もたじろぐ。
「ぐふふ、この世界は素晴らしいぞ。こんなこともできるのじゃからな! ふぬう!」
 董卓が気合を込めると、その姿が見る見るうちに膨張し、変貌していく。
 豚。
 巨大な牙を生やした、けむくじゃらの豚の妖魔へと。これほど醜い物体も珍しい。
「今度こそ逃がさんぞぉ〜」
 顔は豚なのに、声は人間のままだった。気持ちの悪い生物が、地面を踏みならし大股で三蔵に寄って来る。
「その力を使うのは、だめだよっ」
 三蔵は董卓に向かって、伸縮自在の袖を伸ばす。これで奴を絡め取り、大人しくさせようという算段なのだろう。だが、欲望が生み出す力は凄まじい。
「ふん、ぬるいわ!」
 董卓はいとも簡単に、神秘の袖を引きちぎった。
「そんな……」
 武器をなくし、三蔵は呆気にとられてしまった。逃げることも忘れたのが、命取りになった。
「ほぅれ!」
「きゃあああっ! いっ……痛いよっ……」
 とうとう、董卓は三蔵を片手で捕まえた。万力で締め付けられるような、凄まじい握力がかかり、三蔵は苦痛に身悶える。
「さてさて」
 そのまま、董卓は手近な砦へと押し入っていく。
「ば、化け物だぁ!?」
「お前らが言うな。まあよいわ、どうせ邪魔だったのじゃからな」
 味方であるはずの遠呂智兵まで、その姿を見て逃げ去ってしまった。
「わしには戦より大事な用ができた。貴様ら、一兵たりともこの砦に近づけるでないぞ。できなければ、死刑じゃ!」
 いかにも董卓らしい命令を下すと、砦の門が固く閉まる。彼にとって至福の、三蔵にとっては悪夢の時間が始まった。

「ん〜ふふふ〜」
 董卓は鼻歌交じりに、三蔵を剥いていく。
「いや、やめて、お願い」
 胸には薄い布を巻いているだけ。下半身の露出は控えめだが、やはり生地は薄く下着を着けていない。それらがミカンの皮でも剥くようにむしり取られていく。
 たちまち、全裸にされてしまった。仙界の舞姫にふさわしく、手足は伸びやかで、腰がキュッとくびれている。肌には染みやほくろ一つない。やや控えめな乳房は、それゆえに儚げで美しい。乳首の色づきも淡い。股間にはまるで童女のように、一本の毛も生えていなかった。剃毛したのではないから、剃り跡もない。
 三蔵は、裸体でいることに対する抵抗があまりない。地上に降りても、一糸纏わぬ姿で泳いだりなど、むしろ当たり前だ。だが、それは一人でいるから。これはさすがに恥ずかしい。中途半端に残った冠や首飾りが、余計に彼女を飾り立てている。
「おほぉう、これは何と美しい。見ているだけで、たまらなくなってくるわい」
 董卓が鼻息を荒くする。その吐息と一緒に、全身から瘴気が立ち込める。
「く……うぅん……うぅ、はぁ……」
 瘴気をまともに吸い込んでしまい、三蔵はおかしな気分に襲われてきた。頬を赤らめ、裸体をくねらせて悶える。なんとも艶めかしい。おそらく、媚薬の効能でもあるのだろう。こんな力が手に入るとは、まさに董卓にとって願ったり叶ったりの世界と言える。
「そう怯えるでない。たっぷりと快楽を味わわせ、わしなしでは生きていけぬようにしてやるからな」
「んぐ、んむうう――っ!?」
 董卓は長くぬめった舌を三蔵の口内にこじ入れた。接吻というより、ほとんど舌で口を犯しているに等しい。粘つく唾液が、喉に流し込まれていく。
 それから董卓は、女体をすみずみまで賞味していく。乳首も秘裂も、小さな菊門さえも、董卓の舌の汚辱を免れることはできない。可憐な肢体が、無惨にも唾液まみれになっていく。
 だが、三蔵を襲うのは嫌悪だけではなかった
「あっ! やぁ……んっんっー」
 乳首はコリコリになって屹立し、股はぐっしょりと濡れていく。無毛だから、愛液は爪先まで簡単に流れ落ちてしまう。
(悟空に見られたら軽蔑されてしまう)
 そう思いながらも、ざらつく舌とネバネバした唾液で嬲られると身体は正直に反応してしまう。
 陰核を舌先でとらえると、桜桃を舌先で転がすように舐める。もっとも敏感な部分を責め立てられ、愛液の分泌はさらに増した。
「ぐっふっふ、天女の花弁が、濡れてほころんでおるわ。美味美味」
 さすがに酒池肉林を目指すだけあって、董卓の嬲り方は年季が入っていた。心を許さなくても、快楽に変わってしまうところが恐ろしい。
 三蔵はもう、押し寄せる波に抗いようがなかった。足の指をギュッと曲げて、抵抗を試みるくらいしかできない。
「我慢するでない。気持ちいいものは気持ちいいと認めてしまえい」
 またも、舌先が淫豆を一舐め、ふた舐め。着実に、三蔵を追い込んでいく。もう、限界だった。
「あぅあぅあっ……アッ、アッ、アッ! ア――――ッ!」
 愛液をしぶかせ、三蔵は天を仰いで淫らな声を絞り出した。その声がかすれて聞こえなくなると、三蔵は糸が切れたように崩れ落ちた。豚によって、最初の絶頂を極めてしまったのだ。
「おほうほう、愛い奴、愛い奴」
「はぁはぁ……もう許して……このままじゃ、私」
「何を言うか。ここから先が、お楽しみというものではないか」
「ひっ……」
 董卓は三蔵をつかんだまま仰向けに寝転んだ。いきおい、イボイボの醜悪極まりない巨根が、天を向いてそびえたつ。その先端に、三蔵の中心をあてがった。互いの体液が、早くも混じり合う。
「さあ、この世の天国へ連れて行ってやるぞ」
「いや、いや……」
 ぐったりとした三蔵は身をよじるが、色香を増すだけ。董卓が非情にも、彼女を真下に押し込んだ。
「くぁ、ぎゃひいい――っ!!」
 一気に膣壁すべてを擦り上げられ、一撃で子宮口寸前まで貫かれ、三蔵が悲鳴とも嬌声ともつかぬ声を上げた。
「んあぁ……いっぱいに、いっぱいになっちゃったよぉ……」
 胎内を占領する凄まじい質感を、三蔵はただただ受け入れるしかない。
「そうかそうか、わしのモノはそんなに立派か。ではもっと……味わえいっ!!」
 それだけにはとどまらない。董卓は、三蔵を上下に揺さぶりながらドスドスと突き上げる。董卓もただの豚ではない。膂力絶大、その野性味あふれる突きは三蔵を悩乱させた。
「んあ! ああぁっ!」
 激しい粘着音を立てながら、美の極致と醜の極致が、交わる。三蔵は半ば白目を剥きはじめ、舌をだらりとのばしていた。
「おお、これはとてつもない名器じゃ。狭さ、柔らかさ、熱さ。どれも貂蝉と甲乙つけがたいわ」
 その間も舌は双乳からへそのあたりまで舐めまわし、三蔵の感覚を高めていく。
「はひっ……はひいっ……」
 口の端から涎を垂らし、弛緩しきった笑みを浮かべながら、三蔵も自ら腰を振り始めた。膣内もキュッキュと締まり、肉棒を心地よく締め上げる。
「いや、らめ、気持ちいひいっ! 悟空、お師匠様を許してえぇ……」
 こんなときでも弟子のことを思う三蔵に、董卓は内心愉快でなかった。だが、この征服感の前ではささいなことでしかない。もう、あとは欲望の証を中から浴びせるだけ。
 豚の鼻息が、さらに荒くなった。
「ぐっほほうっ! 出すぞ、出すぞ、一滴残らず受け止めいっ!」
 三蔵の蜜壺に、董卓が大量の精を放った。濁流は子宮口をやすやすと乗り越え、子袋を汚濁で満たしていく。
「あ……お……ぁはっ……」
 濡れ光る裸身を震わせながら、三蔵は董卓の腹の上に崩れ落ちた。可憐な姫割れから、ゴプッと白濁が逆流する。董卓にとっても、これほどの性的な充足は久しぶりだった。何せ、この世界の女性陣は彼の手に余るほど強いのだから。
「ぐわっはっはっは、おねんねするにはまだ早いぞ。これからも側において、たっぷりと可愛がってやるわい……」

 しかしそのとき、得意絶頂の董卓に異変が起きた。
「な、何じゃ。わしの身体が、元に……ぬわあぁぁ!!」
 豚の妖魔から、綺麗な董卓に……とはいかないが、元の肥満中年に戻ってしまった。清浄そのものの三蔵と交わり、放出することにより、変化の状態を維持できないほど体内の邪気が浄化されてしまったのだ。
 三蔵もむくりと起き上がり、肉棒を引き抜いた。萎みきったせがれが、哀れを誘う。
「ああ……凄かったぁ……身体がバラバラになっちゃいそうだったよ……」
 裸体を何も隠さず、三蔵は四つん這いになって董卓の股間に顔を寄せる。そして、口でいろいろな体液にまみれた男根を清めはじめた。
「後始末はしっかりしないとね……ぺろ、ぴちゃ……」
「おほーう!? いや貴様はもう少し、恥じらいというものを持たんか!?」
 神聖さすら感じさせる外見からは予想もつかない、巧みな舌技。董卓とあろう者が、後戯でカクカクと腰を振ってしまった。
 三蔵は、助かりたい一心で媚を売っているのではない。繋がることで相手を深く理解し、結果として慈しまずにはいられない。彼女はそんな性分だった。
「ずっと、溜め込んできたんだね。でもこれで、全部吐き出しちゃったでしょ?」
「のわあ! むむむ……」
 尿道から精をすすり上げ、ぺろりと舌を出し、微笑む。その無邪気な笑顔に、董卓は言葉に詰まってしまった。
 三蔵は立ちあがり、両手を高く掲げた。美玉から削りだしたような裸体に、天から光が降り注ぐ。陵辱の痕跡など何もなかったかのように、三蔵を内から清めていく。服も、元通りになった。
「おお……わしは夢でも見ておるのか?」
「じゃあ私、悟空を探しに戻るね。欲望のままに生きてちゃ、身体がもたないよ?」
 三蔵は宙に浮き、袖を翼のように伸ばすと、はるか彼方へと飛んで行ってしまった。残された董卓は、尻餅をついたまま唖然とするばかり。
「むうう……あの娘さえおれば、酒池肉林など惜しくないかもしれん……わしはあきらめんぞ。どんな手を使ってでも、あの美女をわしのものにしてみせるのじゃ!」
 董卓はいそいそと衣服を整え、乗ってきた気の毒な馬にまたがった。すべてを放り出して三蔵を追いかける、長い旅の始まりであった……か、どうかは分からない。

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この物語のヒロインたちは、以下の作品にも出ています
遠呂智×三蔵法師  三蔵法師×孫悟空

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Written by◆17P/B1Dqzo