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大喬×小喬

 絶世の美少女・江東の二喬――大喬は孫策の、同じく小喬は周瑜の妻として名高い。だが嫁ぐ前、二人はそれはそれは仲睦まじい姉妹であった。
 世間の常識からは考えられないほどに。

 喬家の敷地の一角に、二喬は一緒に暮らしていた。裕福な喬家は多くの侍女を抱え、日々の暮らしは彼女たちだけで行っているに等しい。
「すっかり暖かくなったわね、小喬」
「そうだね、お姉ちゃん。こうして水浴びするのが、とっても気持ちいいよ」
 身体を動かすと、軽く汗ばむ陽気。季節は春から夏へ移ろうとしていた。
 屋敷の中を流れる小川に浸かり、生まれたままの姿で、大喬と小喬は互いの身体を丁寧に洗う。二人とも小柄で、乳房も尻も控え目な肉づきをしている。股間の茂みはどちらも薄く、特に小喬のそれはほとんど無毛の一本筋に近かった。そんな互いの壊れそうな部分を、姉妹は優しく優しく洗っていく。
 周囲では姉妹の着衣を手にした侍女たちが、置物のようにかしずいている。腰には剣を差し、警護も兼ねていた。家族以外の男は近寄ることすら難しい、女の園。姉妹が無防備な姿をさらせるのも、そのためだった。

 すみずみまで洗い終わると、二人は見つめあって微笑みを交わす。そして目をつぶり、どちらからともなく顔を近づけていく。
「ん……」
「ちゅ……」
 まずは小さな唇同士がチュッと音を立てて重なる。しばらくして舌と舌が、二匹の蝶のように戯れはじめる。姉妹にとって接吻は、当たり前の愛情表現だった。しかし軽い口づけならともかく、二人は屋外で裸で、しかも舌まで絡め合っている。
「んふっ……れろっ、ちゅっ、ちゅううっ」
 姉妹の舌先は唾液を交換して、きらめく銀の糸がかかっていた。これを普通と呼ぶのは、いくらなんでも無理というものである。
 姉妹の睦みあいは、これにとどまらない。
 小喬が大喬の乳房を撫で、淡い乳首を舐める。やはり姉の大喬の方が成長は早いとはいえ、男が触ったら握りつぶしてしまいそうな膨らみだった。それだけに、触れられれば敏感に反応する。妹の指や舌が這いまわるたび、大喬は目をつむって悩ましく声を上げた。さすがに大声を上げるのは恥ずかしいのか、手を口元に当てながら。
「んっ……あっ、と、とても上手……」
 姉のかすれた声を聞くと、小喬は得意げににんまりとした。
「でしょ? ねえお姉ちゃん、どうして欲しい?」
「そ、それは……」
「言わないとしないよ?」
「もっと強く、吸ったり……噛んだりして……あん!」
 その通りの刺激が来た。小喬の頭を抱きしめ、大喬は激しく悶える。
「そ、そう! そんな感じがいいのぉっ」
 口から漏れる嬌声が、春の風に乗って流れていく。妹の清涼な唾液が、男の触れたこともない膨らみをテラテラに濡らしていった。
 しばらくすると、姉妹は攻守を入れ替える。ほとんど丘のような、乳頭も陥没している胸を、小喬は無邪気にそらした。
「じゃあ今度は、あたしの胸をいっぱいペロペロして」
「はいはい」
 クスリと笑って、大喬は妹の胸に口づける。本能のままのような妹とは違って、彼女は慈しむように舐め上げていく。
「はふう……お姉ちゃん……ああ……」
 小喬もすっかりおとなしくなり、姉の愛撫に身を任せていた。川の水に浸かった姫割れの内からは、徐々に愛汁が滲みはじめ、川の水に溶けていく。その一本筋に、大喬の指が伸びた。割れ目を、軽くくすぐる。
「ひあっ! やぁんっ」
 イヤイヤをするように、小喬は首を振る。それが本気で嫌がっているわけでないことなど、姉は十分承知だった。むしろ、早く次に進みたがっているのだと。
「さあ、そろそろ上がりましょう」
 期待に満ちた目で二人は見つめあい、もう一度唇を重ねた。

 それを見るとすぐに、侍女たちは川辺に大きな布を敷き始めた。まるで、日常茶飯事のように。
 その上に、姉妹は横たわる。互いの顔を、それぞれの股の間に埋めて。間近で見る秘裂のたたずまいは男を微塵も知らず、まさに青い果実と呼ぶにふさわしい。
「こんなに溢れてるわよ、小喬、んんんんっ」
「あんっ、お姉ちゃんこそっ」
 それでいて、指でいじるとにじんでくるいやらしい液は、二人の過剰なまでの親密さを物語っていた。
「あむっ……」
「ちゅばっ……」
 姉妹は太腿の内側に手をかけ、顔を思い切り埋めた。すぐにピチャピチャと、水音が立ち始める。深窓の令嬢姉妹が、互いの性器を舐めすすり始めたのだ。花も恥じらうかんばせが、互いの痴蜜でベトベトになっていく。滲みだした蜜は、会陰を伝って菊門をそっと濡らす。後ろも、排泄器官とは思えないほど可憐なつくりをしていた。
「はひっ、お姉ちゃんっ!? そこ、そこは駄目っ、だってばっ」
「小喬可愛いわ……ここも……」
 大喬の瞳が蕩けきっている。天真爛漫な妹に対して大人しい印象のある彼女が、意外なことにいつも途中から行為の主導権を握っていた。普段溜まっているものがあるのか、はたまた秘めたる淫乱の素質があるのか。一本筋をくつろげて内部粘膜まで舌を伸ばし、飴でも舐めるようにしゃぶる。
「あたしだって、あっ、はうっ!?」
 小喬も対抗しようとするが、姉の貪欲な舌技の前にしばしば動きが止まってしまう。肉づき薄い尻肉を左右に振り、足指をピンと突っ張らせる。相当追いつめられているのが、見て取れた。
 大喬は手を緩めない。少女の肉体の中でもっとも快感神経が詰まる場所――肉芽の薄い包皮をそっとめくり、押しつぶすように舐める。
「はう――っ!!」
 小喬の腰が、ビクンビクンと大きく跳ねた。蜜の分泌はますますはなはだしくなり、鼻と言わず口と言わず塗りたくられる。それでも、一線を越えた姉は意に介するそぶりも見せない。太腿に挟まれる息苦しさも、かえって心地よさに変わっていった。
「はおぉうっ」
 今度は、大喬も艶っぽく喘ぎを漏らす。小喬が“反撃”に出たのだ。姉に負けず劣らず熱心に、若草茂る秘裂を味わう。うららかな春の庭は、いつしか姉妹二人の喘ぎに満ちた非日常的な空間に変貌していた。だが、近親同性の交わりを見せつけられてもなお、侍女たちは事務的な姿勢を崩さない。

「さあ、一緒に高まりましょう」
「うん。来て、お姉ちゃん」
 松葉を崩すように、二喬は脚を開き、姫割れを密着させていく。下の唇同士が口づけを交わしたところで、大喬がゆっくりと腰を揺らし始めた。男を知らない花弁と花弁が、快感を求めて擦れ合う。
「き、気持ちよすぎるよお、お姉ちゃあんっ」
「ああ小喬、凄くいやらしい音がするわ。もっと擦ってあげるっ」
 それは宴の最高潮にふさわしく、二人に温かくも激しい快感をもたらす。すでに溢れていた恥蜜は混ざり合ってにちゃにちゃと糸を引き、もしそこに顔を近づければ刺激的な乙女の匂いが充満していたことだろう。二人は上体を起こして上の唇も奪いあい、幸福感を共有していく。
「お姉ちゃん! あ、あたしそろそろ良くなっちゃうよぉ」
「駄目よ小喬……あぁ、私たちは二人で一つ……ね?」
 もはや突っ立っている侍女たちも目に入ることなく、姉妹は二人だけの世界に向けて上りつめていく。互いの温もりと香りに存分に包まれ、徐々に視界が光に包まれていき――
「「あっあああっ――っ!!」」
 二人は仲良く、高らかに嬌声をあげて絶頂に達した。

 二人は微笑みあいながら、そっと抱き合った。余韻さめやらぬ肌を、慈しむように撫でる。時折、裸体をひくつかせながら。
「ふう……ねえ、あたしたちが初めてこういうことしたときのこと、覚えてる?」
「うん。どうでもいいことで喧嘩して、仲直りしたいと思ってた時にあの人たちが……最初は驚いたけど」
「うん! お姉ちゃんと仲良くできるから、あたしも幸せだよ!」
 兵馬俑よろしく直立している侍女たち。他でもない彼女たちこそ、無垢な姉妹に『仲直り』の仕方を教え込み、この世界にいざなった張本人たちなのだった。そして、神妙な顔の下で、愉悦に浸っている。だが、それは罪ではないのかもしれない。姉妹が幸せなことに間違いはないのだから。

 その後も姉妹の園は侍女たちに見守られながら、戦乱をよそにひっそり咲き続けた。
 二人の箱入り娘が新しい世界――女の交わりを知るのは、実に孫策と周瑜が訪れてからだった。

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この物語のヒロインたちは、以下の作品にも出ています
太公望・陸遜×大喬  遠呂智の淫謀 大喬編  夏侯惇×小喬  くのいち×小喬  遠呂智の淫謀 小喬編

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Written by◆17P/B1Dqzo