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太公望×ガラシャ

 この混沌とした世界にも、たまには平穏無事な一日が来る。
 太公望は一人黙々と、釣竿を垂れていた。見事に坊主である。いかに仙人でも、自分の思いのままに釣り上げることはできないらしい。
 しかし、釣果などさして問題ではない。今、彼は一人の少女に思いを巡らせている。五行山で救出したその娘は、年端もいかぬのに術を使いこなしていた。どう見ても戦に不向きな指先から、炎や衝撃波を次から次へと飛ばしていた。
 あの娘の秘めたる力は、遠呂智打倒に使える。いや、欠かせない。そう思ったからこそ、この仙人は彼女に――

「釣れておるか、太公望?」
 物思いを、少女の快活な声が背後から破った。振り向くまでもなく、今考えていた娘だと気付く。果たしてそこには明智光秀の娘――ガラシャが、無垢な笑みを浮かべていた。
 性格に難のあることで有名な仙人の隣に、ガラシャは物怖じもせずちょこんと座る。
「クッ……見れば分かるだろう?」
「なるほど、好きと得意は似て非なるものなのじゃな!」
 太公望の眉がピクピクと痙攣した。集中せずに釣れるわけがないのに、意外と大人げない。
「コホン。それはともかく、どうした。釣りに来たわけでもなさそうだが」
「うむ、そなたに頼みがあるのじゃ」
 ガラシャの顔が、急に真剣になる。
「父上の話では、近々遠呂智軍との間で大きな戦があるそうじゃ。わらわも、父上や劉備様の役に立ちたい。わらわの術が、もっと強ければ……」
 ガラシャに腕っ節を期待する方が無理というものだ。必然的に、魔力を高めるしかなくなる。
「ふむ……殊勝なことだな。だが、今から一気に力を高めるには、アレしかあるまい」
「アレ、をお願いしたいのじゃ! はよう!」
 懇願され、さすがの太公望も面食らった。
『アレ』とは。
 交わることによって仙人の男が人間の女に力を与える、逆房中術と言うべきものだった。そして太公望はすでに一度、それをガラシャに施している。驚くべき素質を目の当たりにしたこの仙人は、ガラシャを騙しもとい説き伏せ、交わった。破瓜の痛みに引き裂かれながら、人知を超えた力のおかげか、ガラシャは最後には甘い声を上げてさえいた。
「人に見られるわけにはいかぬ。こちらに来るがいい」
「うむ! よろしく頼む!」
 嬉しそうにうなずくガラシャに、太公望は返す言葉もなかった。

 手ごろな空き家に、二人は上がり込む。つい最近まで人が住んでいたのか、それほど汚れてはいない。太公望は寝室だったと思しき薄暗い一室を、儀式の舞台に選んだ。
 太公望が竿で床をなぞる。すると軌道に沿って、巨大な太極図が淡く光って浮かび上がってきた。ガラシャは部屋の片隅で、黙々と服を脱いでいく。上着から下着、装飾品まで。豪華にして可憐な布の山が、たちまち積み上げられていく。緊張している様子はない。肝が据わっているのか幼いのか。おそらく、その両方だろう。他方太公望は服を脱がない。術をかける者とかけられる者。着衣と裸体の対照で、それを端的に示すのだった。
 最後にふっくらした股布を足首から抜き取る。ガラシャは生まれたままの姿になった。相変わらず、裸体は身長の割に凹凸に乏しい。しかし少しずつではあるが、胸も尻も膨らみを増している。股間も、行為がためらわれるツルツルの一本筋だった。だがその奥に眠っていた純潔は、すでに太公望がいただいていた。

 太極図の中心で、二人は向かい合う。
「まず、口吸いの儀式から始めるとしよう」
 太公望の指先が、ガラシャの顎を撫でまわす。そしてゆっくりと、瑞々しい唇をふさいだ。
「はい……んっ……ツ……ちゅうっ……」
 儀式もへったくれも単なる接吻なのだが、ガラシャは歯列を舐められ舌を吸われ、頭の中に霞がかかってくる。
「んはあ……れろっ……」
 足が震え、太公望にしがみつくので精いっぱいになってくる。一糸纏わぬ少女にしがみつかれると、さすがの太公望も股間のあたりが突っ張ってくる。服の下が窮屈になってきたあたりで唇を離した。
「何もかもされるがまま、ではいかんぞ」
 太公望は、太極図の中心にどっかりと胡坐をかいた。股間がすでに三角幕を張っている。
「はい、ご奉仕いたしまする。これをこうして……」
 太公望の男根を、ガラシャは服の下からごそごそ引っ張り出した。何をすべきか知っているということは、太公望が教え込んだからに他ならない。
 深窓の令嬢は竿を大事そうに両手でつかみ、撫でさすりはじめた。動きはぎこちなく、どこからどう見ても拙いのだが、太公望の顔はかなり苦しそうに見える。
「おおっ、大きくなってきたのじゃ! それに硬いぞ。まるで石のようじゃっ。むむ、ここには細い筋が張っているのじゃな」
 年端もいかぬ全裸の少女に宝貝を擦られ、しかもあけすけな言葉で説明される。自らさせたことながら、太公望は内心激しく動揺していた。
(うっ……全知全能たるこの私が、こんな小娘に早くも追いつめられるとは計算外だ)
 ただ単に、刺激に弱いともいう。
 ガラシャの無邪気な男根愛撫は止まらない。袋をやわやわと転がし、滲み出る先走りを指先で弄ぶ。そしてあどけない顔を近づけ、そっと舌を這わせ、咥える。すべて、太公望の教え通りだった。
「れろれろっ……んふっ、これでよいのか? はむっ、ちゅばっ」
「くっ、持ちこたえられん! これでは、お前に注ぎ込むべき力が……」
 ガラシャの飲み込みが早いのか、彼の身じろぎはますます大きくなる。そして快楽曲線は一線を超え。
「はおおうっ!」
 情けない悲鳴とともに、上向いた宝貝から白濁が盛大に噴き出した。後から後から、白い弾丸はとどまることを知らない。
「はわわわっ!?」
 当然、ガラシャの胸元や顔に容赦なく浴びせかけられる。ガラシャはしばらく呆然としていたが、やがて合点したように手を叩いた。
「そうか。これが、太公望の精なのじゃな!」
 初めての時は直接膣内に注がれたので、間近で見るのは初めてだったのだ。臆せず指ですくい、舐める。当然、顔をしかめた。
「うっ、なんと不思議な味なのじゃ」
 箱入り娘が精を舐める様は、見る者に凄まじい背徳感を与える。さしもの太公望の喉も鳴った。だが、たちまち復活というわけにはいかない。
「はあ、はあ……無駄弾を撃ってしまったか。次にはまだ時間がかかる。私がお前の下ごしらえをしてやるとしよう」
 太公望はガラシャを寝そべらせ、覆いかぶさった。丘のようなささやかな乳房に手を添える。
「んん……くすぐったい……あっ、だけではないのじゃ……」
 薄い乳房を指や舌が這うたびに、ガラシャは可愛らしい嬌声を上げて悶えた。淡い頂点が、ムクムクと隆起していく。
 太公望は身体を下へ下へとずらしていく。秘裂を指でくつろげる。その奥には処女だったときとほとんど変わらぬ桜色の粘膜が息づいていた。鼻先を突っ込み、舐める。敏感なガラシャの媚肉はすぐに反応し始めた。滲み出る愛液は会陰を伝って床に滴り落ちる。頃合いを見て、指も一本挿し入れていく。水音が立ち、指はすんなりと呑み込まれた。男根にはできない繊細な動きで、かき回す。
「熱いな、お前の身体の中は」
「アッ、アッ!? なんだかとてもじっくりねっとりなのじゃあっ」
 再び乳房を舐めながら、胎内への抽送を繰り返す。太公望を抱きしめる腕に、ギュッと力がこもった。
「初めての時のように、痛がられて儀式に集中できないと困るからな。別に、お前が乱れる姿を見たいわけではない」
 そう言いながら、太公望は指を締め付ける膣壁の蠢きに没頭していた。儀式とは別次元の、繋がりたいという正直な欲求が下腹に再び力を与えていた。

 太公望に促され、ガラシャは彼の上にまたがった。今度は彼女から能動的に交わらせようというのだ。
「た、太公望。自分からするなんて、うまくできるか不安なのじゃ」
「難しく考えることはない。私も支えてやるから、まっすぐに腰を落とせ」
「う、うむ。うっ、くっ」
 太公望の宝貝は取り立てて大きくも小さくもないが、成熟しきっていないガラシャには立派すぎるらしい。苦労して、根本までくわえ込む。
「はぁ、はぁ……わらわの中が太公望でいっぱい、なのじゃぁ……」
「痛むか?」
「そなたと交わっておるのじゃ、苦しいことなどあるものか」
 ガラシャは殊勝に微笑んで、首を横に振る。その笑顔を、太公望はまともに見られない。眩しすぎる。
 本当に苦痛はないと判断すると、太公望が腰を突き上げはじめた。
「あっ、はおんっ、あっ、あああっ! 奥まで、奥までえ」
 ガラシャが悲鳴ではなく、心地よさからの嬌声を上げる。突き上げられても揺れない胸が、無毛で丸見えの結合部が、幼さをいっそう強調する。
 それに連動するように、床の太極図がまばゆく輝いていく。逆房中術の儀式が始まったのだ。陽物を通って、神秘の力がガラシャの中へと流れていく。
「身体中に、温かなものが流れ込んでくる……あの時と同じ……」
「それが、仙界の力というものだ。しっかり受け止めるがいい」
「すごい、すごく気持ちいいのじゃっ。ああ、勝手に腰がグングンしてしまうのじゃ! はひいいいっ」
「……人の話を聞かんか」
 やがて、ガラシャも快感に飲み込まれていく。自ら腰を上げ下げしだした。太公望はそれを手伝い、彼女の腰を支え持ってやる。ぺたんぺたんと尻を打つ音が、薄暗い室内にいやらしく響き渡る。
「太公望、太公望っ! わらわは、力よりもそなたがっ」
 うつろな目をして、口の端から涎を垂らしつつ、ガラシャは相手の名を懸命に呼ぶ。
「達しそうか? ならば素直に、そのように言うがいい」
「はっ、はいっ! わらわは、あ、ダメ、はうああ――っ!」
 幼い膣壁が、肉竿をキュッと締め付ける。二回目の射精には十分すぎる刺激だった。一回目と変わらぬ濃さ、勢いで尿道をたぎりが駆け上る。
「おおっ……!」
「いく……い……くのじゃ……」
 熱いほとばしりを胎内いっぱいに受けながら、ガラシャは天国に旅立った。
「やれやれ……後は任せるがいい」
 太極図はまだ光を失ってはいない。やるべきことはまだあるが、少なくともガラシャのやるべきことは済んだ。倒れ込んでくる少女を、太公望は黙って抱きとめた。
「それと、次からは釣りに付き合うくらいはせよ。まったく、味気ない」

 それからしばらくして、彼女が言ったとおり遠呂智軍との大きな戦が起こった。
「ブヒャアア――」
 ガラシャの魔法が、猪の化け物を切り刻み焼き尽くす。
「太公望ー! 見よ見よ、敵将、討ち取ったのじゃ――!」
 はるか遠方で、ガラシャが手を振って喜んでいる。
「ううむ。あの娘の素質がこれほどとは……」
 さすがの太公望も驚きを禁じ得ない。
「太公望殿。私の娘に稽古をつけていただいたそうで。感謝いたします」
 光秀が歩み寄り、一礼した。実際に何をしたか聞いたら、股間の宝貝を斬り落とされかねまい。それはもう一刀両断で。
「まあ、気が向いたからということだ。教えてやったのは初歩に過ぎぬ。思い上がらないように言い含めておくのだな」
「ふむ。それにしてはあの娘……数日のうちに、めきめき力が付いておる」
 いつの間にか、左慈が隣にいた。眼光が鋭い。
「これほどの成長をするには並大抵のことでは間に合うまい……」
 太公望の背筋に、冷たいものが走る。
「ああ、私はあちらの援軍に向かわねば。さらば!」
「た、太公望殿? それは私の馬――!」
 光秀の馬に颯爽とまたがり、太公望は次なる戦線へと逃げ――駆けだした。

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雑賀孫市×ガラシャ  遠呂智×ガラシャ

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Written by◆17P/B1Dqzo