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劉備×孫尚香2

 劉玄徳という新たな主を迎え、蜀は活気に満ちていた。それは、夜においても例外ではない。

「玄徳様あっ! わ、私、もうっ! 凄いの、いっぱい擦られておかしくっ」
 ここは成都の王城。漢中王夫妻の寝室に、今夜も若々しい嬌声が響く。
 劉備が孫尚香に覆いかぶさり、激しく陽物を打ちつける。もちろん二人とも、何も身に着けていない。均整のとれた肉体を持つ若い男女が、生まれたままの格好で繋がる姿はたとえようもなく美しい。
 劉備の陽物は取り立てて大きなわけではないが、腰遣いは素早く、激しい。しかも乱暴なのではなく、尚香を悦ばせたいという熱意に満ちていた。
「尚香……ではもっと、してあげよう」
 ようやく、劉備も尚香のことを呼び捨てにするようになっていた。これも尚香の方から言い出したことだった。
 さらに律動を早める。ジュプジュプという粘っこい水音が、ひっきりなしに響く。
「あぁ、んああっ! アッアッ、ア――ッ!」
 尚香の喘ぎは、もはや言葉にならない。初夜のときのような苦痛からではなく、純粋な悦びのために。
 劉備の胸板に当たる妻の乳房が、熱く、汗ばんでいる。その頂点は限界まで屹立し、硬くなっている。蜜壺から溢れる愛汁は、布団の上に失禁したような染みを作っていた。
「ふあっ、あああ――っ!! いや、駄目、もう死んじゃううっ」
「大丈夫だ、そなたと生きる証をたっぷりと……」
 惑乱する尚香を力強く抱きしめ、劉備は最後の追い込みをかける。
 尚香も劉備の背中にしっかりと手を回し、脚を絡ませ、腰を押し付けた。尚香の媚肉もまた、抜群の締まりに柔らかさが加わってきた。
「うっ!! だ、出す、ぞ……! うお、お……」
「はっはい、玄徳様ああぁ! 染めて、私を中から全部っ」
 二人とも同時に、一瞬気が遠くなる。黄河の氾濫を思わせる奔流が、制御を失って次から次へと注ぎこまれる。文字通り、尚香は劉備に染め上げられていく。至福の瞬間だった。
「ああ……熱くて濃いの……あ、はうっ……ああっ……」
 目尻にうっすらと涙をにじませながら、何度も余韻に身を震わせる。
「はぁはぁ……玄徳様ぁ……」
「尚香、愛している……」
 繋がったまま、熱い吐息を漏らし、二人は唇を重ねる。夫婦の間に不満など何もなかった。

 翌朝も早くから、劉備はまつりごとに臨む。今日も諸将から、内政から軍備まで長々と報告を聞いていた。聖人君子然とした振る舞いは、とても夜に雌雄一対となって乱れまくった男とは思えない。
 いっぽうの尚香は、城の片隅で弓の稽古に打ち込んでいた。彼のため、自分ができることをするため。
(王って大変ね。いつも立派にしていないといけないなんて……)
 だから夜は、自分が彼の心を優しく解きほぐしてあげたいと願う。しかし実際は。
(このままでいいのかしら……私、玄徳様に任せっきりのような……)
 そこでいつも思い出すのは、初夜から挑んだ口唇愛撫。尚香は劉備の精をどうしても飲み込めず吐き出してしまった。あの苦さとぬめりは忘れられない。
『そこまでする必要はないのだ。気持ちだけで嬉しい』
 そう劉備に優しく慰められると、負けず嫌いの尚香はよけい燃え上がる。
(よし、今夜こそやってみせる! 玄徳様のものなら、何だって愛しいんだから!)
 的の中心に、見事に矢が突き立った。精神が集中しているのやらいないのやら。

 その夜。いつものように自然の姿となり、劉備が尚香を組み敷き前戯に及ぼうとする。それを尚香が、軽く押しとどめた。
「待って、玄徳様。今夜こそは、き、きちんと口でしてあげたいの」
「いや、無理をする必要は……」
 劉備の言葉は途中で飲み込まれた。尚香の瞳は決意に満ちていたし、自分の欲情にも嘘はつけない。この可憐な唇で包み込んでほしい、小さな舌で舐め回してほしい。
 劉備は努めて冷静を装いつつ、寝台の縁に腰かけた。心臓を早鐘のように鳴らしながら、尚香は彼の前にひざまずき、顔を寄せていく。
「うっ……」
 しかしまた、天を向いてそびえる怒張を前に固まってしまった。一度できてしまった苦手意識はそう簡単に拭えない。それを見かねた劉備は、一つ咳払いをした。
「ああその、尚香。私と一緒ならどうだろう」
 そして劉備は尚香に、自分の顔の上にまたがるよう命じた。これにはさすがの尚香も顔を朱に染める。その格好は、ほとんど用足しと変わるまい。
「そ、そんなこと、恥ずかしすぎるっ」
 劉備は尚香の肩に手を置いて、微笑んだ。
「夫を信じよ。悪いようにはしない」
「は、はい……」
 尚香は劉備に小ぶりで滑らかな尻を向け、顔の上にまたがる。いきおい、彼女の顔の前には天を向いてそそり立つ肉棒が突きつけられた。
 顔面騎乗させた尚香の姫割れに、劉備は頭を上げて口づける。
「綺麗だ……それに、いい匂いがする」
「あっ、アアッ!? そんな、玄徳様」
 指でそっとめくり、劉備は尚香の花弁を舐め上げていく。やがて滴り始めた愛蜜を、喉を鳴らして飲み下す。
「んは! あひいっ」
 ざらつく軟体に下の口を可愛がられ、尚香はほとんど不随意的に腰を振っていた。
(ああ、玄徳様が私のを飲んでくれてる……私がしてあげたら、玄徳様も喜んでくれるよね……)
 義務感のようなものから解き放たれ、尚香も陽物に口づけていた。
「んちゅっ……ちゅ……ちゅばっ……」
 夫が感じるツボを、尚香も理解できるようになっていた。舌を懸命に伸ばし、雁首や裏筋をチロチロと舐める。先走りの汁が出てきたところで、頬張る。
「あむっ……ん……んう……玄徳様の……熱い……ふうう、ふむううっ」
 自分の股間を這い回る舌に気を取られそうになりながら、尚香は懸命に奉仕を続ける。ときおり、喉の奥まで竿が突き上げてくる。感じるあまり、劉備が腰を浮かせているのだ。そのことが、苦しさ以上の嬉しさを尚香にもたらす。
「しょ、尚香っ! このままでは……出すぞ、良いのだなっ」
 切羽詰まった声で、劉備が確認してきた。
「ん、んっ!」
 咥えたまま、尚香は何度も首を縦に振る。早く出してほしいと、舌まで貪欲に絡めて。その想いに、劉備は真っ正直に応えた。耐えることをやめ、こみ上げる射精衝動に身を任せる。尿道を白い濁流が駆け上がり、鈴口を越えて……ほとばしった。
「んぷううっ――」
 頭の芯まで痺れながら、尚香は劉備の白濁を飲み込んでいく。相変わらず美味しいものではないが、以前ほどの心理的な抵抗はなくなっていた。
 しばらくして尚香が振り向く。熱に浮かされたような顔をしていた。
「はぁ、はぁ……ほら、玄徳様……全部飲めたよ」
 証明するように、劉備の上で口を開ける。その中には白濁など全く残っていなかった。夫のため、彼女はやってみせたのだ。
「もっと綺麗にしてあげるね……ちゅるるるっ」
「うおおうっ! こ、これほどまでとはっ」
 吹っ切れたかのように、尚香は尿道から精の残滓を吸い上げる。強烈な快感に悶える劉備を見ていると、もっと恥ずかしいこともできる気がしてきた。

 尚香の口唇愛撫によって、劉備の陽物は早くも力を取り戻していた。その威容を見ているだけで、太腿に愛蜜がトロリと滴るのが尚香自身でも分かる。
「玄徳様は楽にしてて……」
 尚香は初めて自らの意思でまたがった。くちゅりと水音を立て、硬い先端が尚香の濡れそぼつ姫割れに押し当てられる。胸を高鳴らせながら、一気に腰を落とす。
「んん――っ!! こ、これ凄いっ!」
 下から突き上がってくる剛直に、尚香は飛びそうな錯覚にすらとらわれた。まさに、串刺しである。
「はっ、はああっ! ズンズン、ズンズンするぅ……」
 自ら腰を振り、快感を追い求めていく。しかも自分で加減できるから、あっという間に絶頂へと駆け上ってしまう。自分の上で淫らに踊る尚香を見ていると、玄徳の興奮もいつも以上だった。こちらからも突き上げる。
「おおおぅ! 尚香、苦しくはないかっ」
「う、うん! 下からズンズンされるのが、素敵すぎるのっ! もっと突いてぇ!」
 言われるまでもない。劉備はさらに力強く腰を動かした。尚香の表情は蕩けきり、目は焦点が定まっていない。そんな痴態を見せつけられては、我慢しろという方が無理というものだ。
「くっ、また……出るぞっ!!」
「うん……全部飲む……今度は私の下のお口で、全部飲むから……!」
 劉備は深くうなずき、尚香の腰をつかんで押し付けた。無数の柔襞が、竿先から根本へと陽物を擦り立てる。それが、とどめとなった。
 二度目とは思えないほどの精が、尚香を染めるべく噴き出す。後から後から、潮は止まらない。
「お、おお……」
「えへ……飲んでる……ドクンドクンって……ね……」
 互いの指をぎゅっと絡めて、二人は静かに上りつめていった。

「ふう……もう、私の全力、出しちゃったみたい……」
 汗だくで崩れ落ちる尚香を、劉備はしっかりと抱きとめる。
「今夜は頑張ったな、尚香。そなたのおかげで、私も力が湧いてくる」
 心地よい疲労感に包まれながら、尚香は劉備の胸板に頬を寄せて微笑む。
「良かった……私、玄徳様を気持ちよくさせられたのね」
「ああ、もちろんだとも」
 こうして二人は男女として、さらに深く結びついた。そしてこれからも、互いを思いやる気持ちがさらに夜の営みを充実させていくだろう。

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この物語のヒロインたちは、以下の作品にも出ています
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Written by◆17P/B1Dqzo