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島左近×稲姫

 天正十八年。天下の小田原城が陥落し、戦国は一応の終焉をみた。秀吉の命により家康は関東の主となり、江戸に入る。だが北条氏滅亡の直後とあって、領内の治安は穏やかではなかった。北条の残党には山賊に身をやつし、民に狼藉を働く者さえいた。
 本多忠勝の娘にして、家康の養女。女といえども武士(もののふ)の魂を宿す稲姫が、その状況を聞いて放っておけるはずもない。
「殿や父上のために、稲もお手伝いいたします!」
 自ら志願して、稲は単身山賊退治に乗り出した。初夏を迎え、緑濃くなった山に分け入る。
「人相書によれば、ここの山賊の頭は巨大な刀を得物にし、左の頬には向こう傷がある。そしてもみあげが妙に長い……」
 正々堂々、と行きたいが、正面からやりあっては分が悪い。また、村を襲いに来るだろう。その通り道を、得意の弓で狙撃することにした。竹藪の中に身を潜め、待ち伏せる。
「……暑い……ふぅ……」
 冷たそうな泉も見つけたが、裸になって水浴びするわけにもいかない。真昼の竹藪は妙に蒸し暑く、年頃の乙女の汗が、胸の谷間を伝い落ちる。清潔好きな彼女には、辛い時間が続く。

 まさにその時。筒井家を出奔していた島左近もこの地をぶらついていた。小田原攻めが終わっても、彼は牢人の身であった。彼がもと得ていた、一万五千石の高禄を出せる大名は、実は少なくない。本当の問題は、その志なのだ。
「人がいないねえ。いや、この辺は文字どおりの意味で」
得物の巨大な刀・同田貫を担いで、武蔵の山道を行く。そして左近の頬には向こう傷。あまりにも運が悪かった。
「……あれね! しかもあのもみあげ……見れば見るほど人相書のとおり!」
 待ちくたびれていた稲姫は狙撃態勢に入った。両端に刃のついた弓を引き絞り、眉間に狙いをつける。そして竹の間から、ヒュンとうなりをあげて左近に矢が放たれた。
「何だぁ!?」
 すぐさま反応し、同田貫で矢を打ち落とす。射線の先に左近は女武者を見つけた。しっかりと武装している分、露出した太腿や胸元が健康的な色気を放つ。何より、髪をきりっと束ねた、凛とした顔立ちが美しい。
「私の矢を落とすなんて……山賊の頭にしては、できる!」
 いきなり、初対面で山賊呼ばわりである。
「はねっかえりの娘さんの悪戯……にしては、本気すぎる。何か勘違いされているらしいね」
 何も言わず、稲は二の矢をつがえた。
「逃げ帰っても実害はないんだがね」
 少々腹に据えかねたのだろう。左近は稲に向かって駆け出した。矢が飛来すると同時に、またも切り捨てる。
 三の矢、四の矢……ギリギリですべての矢を打ち落としつつ、左近は着実に間合いを詰めていく。弓の弦を斬るか、稲を組み伏せるか。とにかく、接近すれば勝ちだと読んでいた。
「詰みだぜ、お嬢さん!」
 だが同田貫の間合いにまで近づかれても、稲は顔色一つ変えない。そして次の瞬間。
(背を向けた!?)
 そう。稲は自ら背を向けて左近の突進をかわした。身体をひねった勢いを殺すことなく、左近の背後に駆け上る。その肩を踏み台にし、弓を引き絞った。至近距離から、矢じりがきらめく。
(この身のこなし……相当の場数を踏んでるな。俺が、危なくなるなんてね)
「これで決めますっ」
「ぬおおおっ!」
 これを左近は、身をひねってどうにかふりほどく。体勢の崩れた稲は、宙返りして飛び退った。

 その一瞬。接吻しそうなほどの至近距離で二人は見つめあった。人の性根は、目を見ればわかる。そして運命とは、目と目を合わせた瞬間に雷に打たれたように感じられる。
(この方が、山賊の頭のはずがない)
(いい目をしている。本当に大切なもののために、命を懸ける目だ)
 再び対峙した二人だが、もう争う気は失せていた。稲がその場に片膝をつく。
「お待ちください! 私は本多忠勝の娘、稲と申します。失礼ですが、あなた様は……」
(本当かね? あの歩く仁王像みたいなおっさんと、髪の毛一本も似てないな)
 その感想はぐっと飲み込んで。
「和州牢人、島左近っていうんですがね。なるほど、道理で筋がいいわけだ。可愛い顔してやるじゃないですか」
 稲は大いに驚きの表情を見せた。可愛いと言われたから、ではなく、相手の素性を知ったから。
「ではあなたが音に聞く軍略家、島左近様!……重ねての無礼は承知で、お願いがございます」
 稲は勘違いを詫び、山賊討伐に協力を願った。
「村人が苦しんでいるんです、力をお貸しください」
 主家を失い、家康を怨む者がいるのは分かる。それにしたって、民に手を出すのは筋違いも甚だしい。そんな乱れを正すべく自ら動く稲に、左近は好感を抱いた。
「ま、いいでしょ。礼は後払いってことで」
 それを聞いた稲の顔が、ぱっとほころぶ。
「ありがとうございます! では道中、よろしくお願いします」
(うは、いい笑顔するもんだね)
 しかし、いざ二人で歩き始めると、稲はなぜか距離を置く。
「どうしたんです?」
「あの、先ほどまで茂みの中で待ち伏せていたから……」
 それきり、稲は黙りこくってしまった。つまり、自分が汗臭いのでないかと思っているらしい。年頃の娘らしさが、左近には微笑ましかった。

 山賊退治など、左近にとっては肩慣らしにもならなかった。
 麓の村から聞いたわずかな手がかりから本拠を突き止め、強襲をかける。どんなに人数を集めたところで、信玄譲りの軍略家にかなうはずもない。しかも剣の腕も立つ。稲はというと、彼の指示に従って山賊たちをかく乱する役目に徹していた。
 追いつめた頭目へのとどめを稲に刺させ、彼女に花を持たせることも忘れない。
(こんなのと間違えられたのか。あー確かにもみあげは長いですよねコンチクショウ)
と、内心自分で斬ってやりたかったが。
 二人は、早くも麓への帰路へとついていた。
「あんなに大勢だったとは……私一人では、今頃どうなっていたか。稲には大した蓄えもありませんが、この礼は……えぇと……」
 悩んでいる稲を見て、左近の中で悪戯心がわいてきた。
「お嬢さん。そういう言い方は、男相手には危険すぎますよ」
「ど、どういう意味です!?」
 左近は稲の前に立ち、わざとらしくニヤリとしてみせる。
「こんな山奥で、男と女が二人きり。金がなければ身体で……ってなことになりかねない」
「ふ、不埒ですっ! わ、私、まだ……!」
 とたんに、稲の声が上ずる。
「ま、言葉には用心することです。この左近、持たない者にたかるほど落ちぶれちゃいない」
 もとより左近は、なにも受け取るつもりはなかった。協力したことさえ、報告されなくても構わなかった。
 だが相手は稲である。何もかも真面目に受け取ってしまうのが、彼女の性分だった。
「分かりました。左近様に男女の手ほどきをしていただけるというのなら……稲も光栄です……」
「いや、だから俺にその気は……」
 まっすぐな瞳で見つめられると、左近も弱い。あの激しい戦の最中にぶつかった視線は、左近の記憶に強く焼き付いていた。今も、思わずたじろぐくらいに胸がざわつく。
「やれやれ。俺も、自分に嘘はつけませんね。ただ、ここから先は手加減しませんよ?」
 稲の顔が、さらに緊張によってこわばる。
「そ、それは……少しだけ手心を……」
「冗談ですよ。こんなとき、優しくできなかったら、そいつには生きる価値がない」
 かくして島左近は、今までと全く別の意味で、その腕前を試されることとなった。

「あの、汗をかいてしまっているので……」
 そう言って稲が左近とともに向かった先は、以前に見つけていた清らかな泉だった。
 地面には、稲の身に着けていた鎧や着衣が、丁寧にたたまれていた。額の鉢巻きも、髪留めさえも外されている。稲は、一糸纏わぬ裸体となって、身を清めていた。
 肌は若さに満ちて瑞々しく、水を簡単に弾く。際立つ白さの中、乳暈だけ淡い桜色に染まっていた。水の中で揺らめく縮れには、何の処理もされていない。稲の豊かな生気を示すように、生い茂っていた。
 左近は少し離れたところで、背を向けて待っていた。じっと見つめられていては、せっかくの覚悟も鈍ってしまうだろう。
 気が済むと、稲は手拭いで身体を拭き、岸に上がった。
「稲の覚悟をご覧ください……」
 振り向けば、生まれたままの乙女が木漏れ日を浴びて立っていた。耳まで真っ赤になりながら、稲は胸も股間も隠さない。たゆまず鍛錬された肢体は、引き締まってはいるが筋肉でゴツゴツにはなっていない。その肉体を下地に、乳房や尻、太腿には十分に脂が乗っている。黒髪は、ほどくと腰まで届いている。まるで、別人に生まれ変わったようだった。
「そんなに気負わなくてもいいですよ。手ほどきするのが、俺の役目ってもんです」
「は、はい……」
 左近は稲の手を取って抱き寄せた。まずは稲の目を閉じさせ、口づけから入る。一度額に口をつけてから、優しく唇を吸い、緊張をほぐしていく。稲は、唇さえも震えていた。
「ん……はぁ……ちゅぱっ」
 真っ白な歯列を舐めながら、黒髪を手ぐしですいてやる。自分は着たままで、全裸の娘を抱くというのもまたそそる。というより、二人とも丸腰では危険すぎる。
 たっぷり舌を吸ってから離すと、稲はそれだけで蕩けたような顔になっていた。足元もふらついている。
 左近は自分の陣羽織を脱いで地面に敷くと、その上に稲を横たわらせた。再び唇を吸いながら、見事に発育した乳房に手のひらをかぶせる。稲の心もほぐすように、円を描いて揉みしだく。
「くぅ……あうんっ……左近様の優しさが、伝わってくるようです……」
「んなこたーない。俺も、うっかり力を入れてしまいそうだ」
温かく柔らかな膨らみは、左近の攻めに応じて形を変えながら、指をそっと押し返す。視覚的にも触覚的にも、相手を虜にすることは間違いなかった。そんな美乳を鎧とサラシで締め付けていたのだ。文字通り胸が潰れそうなほど苦しかっただろう。癒すかのように、左近はその頂をそっと口に含む。口の中で、飴玉のように転がす。舌先で、執拗に。
「う……はう!! そ、そんなにしゃぶるのは、あぅっ」
 緊張しきっていた稲の口から、少しずつ嬌声が漏れてきた。乳首も、可愛らしく屹立を始めている。舐めるだけから、吸引も加えていく。チュッチュと音を立てて吸い立てるたびに、稲は弓なりにのけぞった。
「はふうっ! あっ、やあっ……こんなに、胸が感じるなんてぇ……」
 黒髪を振り乱し、稲は可愛らしく鳴く。いつしか、太腿をモジモジと擦り合わせていた。
 それを見て取った左近は、稲の腰から太腿の辺りを何も言わずに幾度か撫でてみる。こわばってはいない。稲の膝を持って、左右に割り開いた。
「ああ……」
 自分でも見たことのない場所が、初めて他人の目にさらされる。稲は思わずため息を漏らし、顔を両手で覆った。
 見事な原生林だった。会陰や菊門にも、姫割れほどではないが自然のままに生やしている。左近はそのたたずまいを、汚らしいとは思わなかった。戦一筋の、彼女らしさを感じた。
 菊門周囲の短い毛先を、左近の指がそっと摘む。稲の胸には、猛烈な恥ずかしさがこみあげてきた。
「さっ左近様ぁ! そこはもう、ご勘弁を……」
 そう哀願されると、左近も引き下がらざるを得ない。代わりに、稲の未開な花園を、可愛がってやることにした。若干はみ出た花弁は、色素の沈着もなく実に初々しい。ここを左近は少しずつ、しかし着実に少女から女へと変えていこうとしていた。
 花弁を指先で擦りながら、左近は稲の耳元に口を寄せる。
「ちなみにここ、なんて呼んでます?」
「お、お、お雛様……です」
「そりゃ、世間一般的じゃないでしょ。聞いたことありません? たとえば」
 日本全国津々浦々の『それ』の呼び名が、次から次へと吹き込まれる。たちまち、稲の目がまん丸に見開かれた。
「えっ、ええ――っ!? な、何だか、どれも不埒な響きです。胸が、苦しくなってくる」
(ご存じないとは。やはり姫様というか)
「じゃ、せっかく知ったところで、こんな風に言ってもらえませんかね」
 またも耳元に吹き込む。稲は羞恥のあまり目尻に涙を浮かべながら、師とも仰ぐ男のために、おずおずと口を開いた。
「い、稲の――××××、ぞ、存分にお調べくださいませっ」
 どの言葉を言ったのかは、ご想像にお任せする。とにかく、先ほどまで接吻もしたことのなかった口から、かくも直接的な言葉が放たれた。大人への階段を、また一歩昇ったのだ。
「それじゃ、お言葉に甘えて」
 左近は稲の花弁を開き、鑑賞する。上の唇と大差ない、柔らかな桜色が幾重にも重なっていた。
 鼻先を近づけると、少し彼女自身の匂いが強い。生娘特有の、青い匂い。このあたりも、あまり頓着していなかったのだろう。
「綺麗だ……ここは、こうされると悦んでくれるかね」
 色、味、匂い。彼女自身のすべてを慈しむように、左近は下の唇へと口づけた。漫然と舐めるのではなく、弱点を探し、集中して攻める。
「はひ! んは! ああっ、そこは、お豆は、お豆は駄目ええぇっ」
 割と大きめの陰核を吸うと、稲は敏感に反応した。自分で頻繁に弄っているのかもしれない。稲は太腿で左近の顔を強く挟み込み、自ら腰を押しつけてさえいた。窒息しそうになりながら、左近は舌技を止めない。まずは彼女に、深い悦びを体験させてやりたかった。
 時がたつにつれ、稲の姫割れはじわじわと潤んできた。花弁から滲み出す蜜は濃度と塩味を増しつつ、会陰から菊門を伝って陣羽織へと滴り落ちる。
(あーあ、陣羽織濡らしちゃったよ、俺としたことが。まあ、それもいいか)
「あうぅんっ! 凄く素敵です、左近様あぁっ」
 竹林に、吹っ切れたかのような稲の嬌声が響き渡る。左近に股を舐めさせながら、自分は乳房を自ら揉みしだき、全身の快楽の波を同調させていく。とても息苦しくて、それでいて幸せで蕩けてしまいそうだった。
 左近の愛撫も加速していく。稲の視界はぼやけ、何かを考えることさえ困難になっていた。ただもう、すべてを投げ出したい。早く、一刻も早く――
「ああ来てるぅっ、いつもよりもっと高いのが、あ、あ、あああ――っ!」
 陣羽織に大きな皺が寄る。稲は初めて他人の手で達した。左近の顔に大量にしぶかせ、胸をたぷたぷと震わせて。
「ぷはぁ! と、まぁこんなもんです」
 左近はいつものように余裕綽々だが、顔が汁まみれでどうにも格好つかない。
「はぁはぁ、極楽浄土が見えた……これが左近様の軍略……?」
 胸をゆっくりと上下させ、まぶしそうに左近を見上げながら稲が喘ぐ。
「おいおい、軍略って……ま、そういうことにしときましょうか」
 稲姫が落ち着くのを待って、左近は次の『軍略』を教え込むことにした。

「子曰く『己の欲せざるところは、人に施すことなかれ』裏を返せばだ。自分がしてほしいと思うことは、相手にもお返ししなきゃならない」
 濡れそぼつ稲の割れ目を、指で執拗に可愛がりながら、左近はもっともらしく口にする。
「はっはいっ! お、おっしゃるとおりですっ! 稲は、んはあ、左近様も気持ち良くして差し上げとう存じますっ」
 稲は左近への感謝の思いから、お礼をして当然だと思っていた。
 これ以上、陣羽織をいろんな汁で汚すわけにはいかない。左近は立ち上がり、稲に草鞋だけ履かせて股間の前に片膝立ちさせた。
 若く美しい弓姫に、陽物を取り出させる。稲姫の目が、驚愕に見開かれた。
「あの、こんな茸の親玉みたいなものをぶら下げて、動きにくくないのですか?」
「はは、いつもこんなんじゃないですよ。っていうか、親父さんのくらいは見たことあるでしょ」
「いえ……物心ついたときには、湯も一緒に入ってはいませんでしたから」
 本多平八、意外と恥ずかしがり屋なのか。これでは、左近が男体教授をせねばなるまい。その教材は、太さも長さも人に勝り、勃起の角度も隆々であった。
「その、筋みたいになってるところと穴の近所。それに、エラ張ってるところ。男を骨抜きにしたけりゃ、そのあたりを攻めてやることです」
「はい、全力で参ります」
 稲は、きっぱりと言い切った。
 接吻を知ったばかりの舌と唇が、早くも肉の同田貫に奉仕を始めた。さすがに初口淫はぎこちないが、左近の言葉を忠実になぞっている。
「筋……エラ……はむっ……ちゅばっ、れろっ……こ、こんな感じでよろしいのですか」
「ほうっ、これだけでもいいくらいだが……口の中に入れてくれますかい」
 無言でうなずくと、小さな口を懸命に広げ、稲は咥えた。
「あーむっ、むぐっ……んっ、ん――っ……」
 まるで弓の稽古のように、一心不乱に左近を悦ばせようとする。これほどひたむきな口唇愛撫は、百戦錬磨の左近もかつて味わったことがなかった。しかも自分で興奮してきたのだろう。稲は、片手で自らの胸を弄り、もう片方の手で陰核を擦っていた。モジモジと振られる桃尻が、この上なくいやらしい。おまけに草鞋だけ履いた中途半端な姿は、全裸より淫靡に映る。
「うっ、それくらいにしてくれませんかね。大筒はうっかり撃つと、また撃つまでに時間がかかる」
「はい……仰せのとおりに……」
 稲は素直に口を離す。唾液と先走り汁の混合液でできた橋が、竿先と唇の間にねっとりとかかった。

 互いの準備は万端。左近は稲姫に竹をつかませた。そして、腰を突き出させる。引き締まった桃尻の狭間には花弁が濡れそぼち、その合わせ目から太腿に、愛液が筋を引いていた。初めてが竹林の中、しかも後ろから。これでは床の上でのお上品な交わりに満足できなくなってしまうかもしれない。
「や、お、大きいっ」
 姫割れに当たる剛直を感じて、稲は不安そうに振り向く。だが左近と目を合わせて、こくりとうなずいた。目と目を合わせれば、疑うことなど何もない。
 左近が、いよいよ切っ先をめり込ませる。稲は全身を硬直させた。生娘の印が、男の力でこじ開けられていく。
「あ、くあ……」
「こりゃ、硬い。けっこう、下準備は入念にしたつもりだったが」
 左近の言う通り、たっぷりと潤わせたはずだった。だが、それでも前に進まねば互いに悔いを残す。
「うぅ……我慢できないほどでは……それに稲は武士、耐えてみせますっ」
 左近はその言葉に無言でうなずき、ぐいと腰を進めた。
「ふあああぁぁ――っ!!」
 静かな竹林に、生娘の悲鳴が響いた。結合部から太腿へと血が滲む。少しでも痛みをやわらげてやろうと、左近は稲の乳房を撫で回してやる。
「はあはあ……ぐ……かは……くうっ」
「ぬおっ……俺も意外と、初物には弱いようでっ」
 まだまだ、陽物すべてが納まらない。稲は黒髪を振り乱して、必死に耐えた。砕け散りそうなほど、竹を握りしめる。左近も、処女の肉襞が気持ち良すぎ、それはそれで辛い。途中で放とうものなら、恥さらしもいいところだ。
 そして、ようやく剛直は根元まで納まった。二人は完全な結合を果たしたのだ。
「よく頑張った。いや、痛くさせた俺の不甲斐なさを責めてくれ」
「責めることなど、何もありません……左近様……」
 苦痛が収まるまでしばらく静かにした後、左近はゆっくりと律動を開始する。瑞々しい秘肉が、敬愛する男を健気に受け入れようとするかのように絡みついた。
「ぐ……! ん……んふ……な、何これぇっ」
「痛いだけじゃなくなってきた、かい?」
「ええ……あの、うまく言えないけど、熱くて、くすぐったくて……」
 優しい前後運動を繰り返すうち、痛みは徐々に薄れ、代わりに身体の奥底からの快感がじわじわと広がってくる。一人で弄っていたときとは全く違う場所から、悦びの炎が広がってくるようだった。
「左近様が初めてのお相手で、良かった……ああ!」
「よぅし、いい子だ。間断なく打ち込むとしますか」
 稲から痛みが遠のいたことを確かめると、左近は積極的に腰を使い始めた。娘から、女へ。左近の一突き一突きが、確実に稲の内面を変えていく。
「ふあぁっ! アー、ア――ッ! 私が、私じゃなくなって――アア!」
 稲の発する言葉も、意味不明になりつつある。それに、肉襞による歓待も著しい。
「くっ、ここらで!」
 発射寸前で、左近は思いきりよく大筒を引き抜いた。気持ちは通じあっている。だが、いきなり『大当たり』となったら、左近も稲ものっぴきならない事態に追い込まれてしまうだろう。代わりに、漆を流したような背中へと白い散弾がかけ放たれる。
「はぁはぁ……稲は……良かったですか……」
 絶頂とまでは行かなくとも、限界だったらしい。草鞋を履いただけの全裸の弓姫が、力尽きてその場に崩れ落ちた。慌てて、左近が抱き上げる。
「ああ。これからもっと、いい女になれるさ」
 左近の偽らざる本音だった。

「今こそ、左近様の軍略が必要なのです。この関東に、安心と発展をもたらすために」
 後始末を終え、身なりを整えた稲は、再び左近の前で正座していた。裸でしなだれかかったりはしない。色仕掛けで落とせる島左近ではない。
 対して左近は答える。
「せっかくのお誘いですがね、俺は家康に親父さんにも仕える気はない」
 その言葉に稲が唇を噛んだ。やはり、禄の問題かと。だが、続きがあった。
「仕えるとしたらあなた自身にですよ、お嬢さん……いや、姫」
 稲に一万五千石以上の価値があるのか――左近にとって、分の悪い賭けかもしれない。だが、領民のために我が身を張る心意気は本物だった。あるいは、と思う。
(見つめあったあの時から、俺の目は狂ってしまったのかもしれないね)
「はいっ! 稲は必ず、左近様にふさわしい武士に、女になってみせます!」
 いずれにせよ。今は稲の晴れやかな笑みがまぶしい。それだけが確かな事実だった。

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Written by◆17P/B1Dqzo